鳥居の先には

長沼さん 油彩
大竹です。今回ご紹介させて頂くのは長沼さんの油彩作品です。
明治神宮の鳥居の写真を参考にしながら制作されました。見る人を鳥居の奥へと飲み込むような迫力は、画面の下半分を大胆に暗く落とし、鳥居とその上に続く空の明るさを引き立てているからなのでしょう。その暗さの中もただ黒を置くのではなく、様々な色を幾重にも重ねることで深みのある暗さを作り出しています。うねるような空模様は神々しさもありつつ、この先に祀られている天皇への畏怖のようなものを感じさせます。木々の隙間から覗く空の光は火の粉の様にも見えて面白い表情をしていますね。周りの木々が揺らぐ様なタッチで描かれているのに対し、メインの鳥居はしっかりと重みと存在感を感じられる描写になっています。下から見上げる構図も、見る人の視線を自然と上へと導いてくれます。

いつも沢山の絵を同時進行で進めていくパワフルな長沼さん、現在も4枚の絵を同時に進めながら製作されています(!)また、パースの勉強にとご自身が撮られてた風景の写真をスケッチブックに模写し勉強されています。こうした勉強積み重ねは、直ぐに作品に現れるというよりも、製作をしている内にあの時勉強した事ってこの事だ!という様な気づきに現れると思います。絵以外にも言えそうな事ですね。

次回作もお楽しみに!








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