後ろ姿のシマウマたち


長沼 油彩
大竹です。暑い日が続きますね。アトリエもクーラーに扇風機とダブルで稼働して冷やしております。
さて、今回ご紹介させて頂くのは長沼さんの油彩の作品です。シマウマが草を食べているところを後ろからのアングルで描いています。作者曰く「シマウマのお尻が描きたい!!」との事で描き始められたそうですが、それがよく伝わってくる画面ですね。シマウマのボリュームのあるお尻や太もものラインがよく観察されて描かれています。
様々な色が見え隠れしている背景はペインティングナイフや筆で跡を残すように仕上げています。こうした表情は油彩ならではですね。地面もリアルに描写するのではなく、手前の草を黒いシルエットで描く事により絵の全体を引き締めると共に手前と奥の関係を作り出しています。
シマウマの色にも注目してみますと、縞の模様もただ黒で塗るのではなく、少し赤みを感じさせます。白い部分も黄色やグレー、青といった様々な色が使われることによりシマウマの重み、背景とのバランスが上手く取れていますね。長沼さん自身が楽しみながら描かれた事がよく伝わってくる作品だと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

絵画教室アトリエパステル ブログ開設

小学生からの成長

ポチャンと落ちる