初の水彩画
柳谷 透明水彩
大竹です。今回ご紹介させて頂くのは大人クラスの柳谷さんの水彩画です。ご自身で撮影された写真を元に描かれています。今年の8月より入会されてから初の風景水彩画ですが、難しい人物のポーズも全体を良く見て捉えられており、色味も濁りなく爽やかな仕上がりとなっていますね。特に主役となるバッターの服のしわや色の移り変わりが美しいです。透明水彩では白いものは白で塗らずに紙の白を残して描いていくので、こうした白い服は影をしっかり描くことでその質感を表現する事ができます。背景は薄くぼんやりと仕上げ、手前の人物や地面、影をしっかり塗る事で平面の紙の上にも奥行きを感じる事ができますね。影もただの黒を使うのではなく、少し青や紫を使う事で、鮮やかな画面となります。しかし、色を沢山重ねても良くなるというわけでもないのが水彩の難しいところで、絵の具を使いすぎてしまうとどんどん濁っていってしまいます。どこに色を置き、どこで描くのをやめて完成にするかの見極めが大切ですね。
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