魅力に気づく



大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、大人クラスの長沼さんの油彩作品です。
こうして並べて見てみますと、使用している色に共通のものがあり、同じ作者の作品であることが分かりますね。例えば、左の水面のエメラルドグリーンと、右の建物の影の色はよく似ています。長沼さんの中で、美しい色・自分にとって扱いやすい色・見慣れた色となってきているのではないでしょうか?緑や青といった色は、空や草木など身近にあるものですので、見る人にとっても安心感をもたらす色となっています。
左の作品は、そんな川のエメラルドグリーンが周りの建物の赤や黒とマッチしてすごくオシャレな画面になっていますね。奥に行くにつれ霞む様に風景もぼやかしていき、奥行きも演出されています。水面の揺らぐ描写にも悩み、修正と加筆を繰り返し今の状態に至りました。水面の映りこみを濃く描いてしまうとそこが抉れている様にも見えてしまうので、実は難しいモチーフだったりします。作品制作の上では、よく観察し、何度も描いて試す根気と体力も必要となってきますね。
右の作品は、日曜クラスに通われているご友人が務めていらっしゃる建物を描いています。
光と影をテーマに、光の色と影の色に気を使われながら製作されていました。すごく可愛らしい変わった建物で、壁に絵画が埋め込まれているのが印象的ですね。絵にしてみるとまた面白いモチーフだと思います。日常の中で、周りにある物に面白さを見出す観察・発想の力も長沼さんの強みだと感じます。
モチーフ選びに迷っている方も、改めて身の回りにある物を観察してみてはいかがでしょうか?新たな魅力の発見があるかもしれませんよ。




コメント

このブログの人気の投稿

絵画教室アトリエパステル ブログ開設

小学生からの成長

ポチャンと落ちる