ふわふわの親子
長沼 油彩
大竹です。今回ご紹介させて頂くのは大人クラス長沼さんの油彩画です。ワオキツネザルの家族を描いています。背中に乗った子供たちがとてもかわいらしいですね。同じ種類の動物でも、個体によって毛並みや顔の差はありますが、その違いをしっかりと観察し描き分けられています。子供を背負っている左側の子の毛並みの色合いが特に見事ですね。様々ない色を使いつつ、違和感のないようまとまっています。毛並みも毛の生える向きを意識し筆を動かし、ふわふわ感を出すために輪郭に明るい色を置いています。そのおかげで、触った時の感触まで伝わってきますね。手前は色を暗く落とし、奥は明るくすることで手前と奥の差を出す事で、画面外にも続く風景を感じさせてくれます。
この制作にあたりワオキツネザルの様々な写真や資料を用意されていました。資料集めの制作の一環としてとても重要です。私も大学で、とにかく資料収集に時間を使いなさいと指導されていました。たくさんの資料やアイディアをインプットすることで、それらを組み合わせて魅力的な作品としてアウトプットする事ができるのでしょう。なんだか料理みたいですね。制作に行き詰まったり、なんだか筆が進まないという方は、資料収集に時間を費やしても良いかもしれませんね。
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