小学生油絵紹介1
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左上 るい(1年)/右上 あすか(2年) 左下 りつか(2年)/下段真ん中 たかのぶ(2年)/右下 あん(2年) |
大竹です。小学生クラスの油絵が続々と完成してきましたのでご紹介させて頂きます!今回は1〜2年生の作品です。
るい(左上)・・・シャチがプールの中から飛び出す様子がダイナミックに描かれています。勢いよく上がる水しぶきの描写からはザバァン!と音まで聞こえてきそうです。るいさんは幼児の弟を持つお兄さんですが、作品からもお兄さんらしい堂々とした、逞しさをも感じますね。水面はただ青で塗るのではなく、白や緑、黒といった色も織り交ぜて塗っているのが素晴らしいですね!まだ1年生だと水彩絵の具にすら慣れていないと思いますが、よくぞここまで描いてくれたっ!と先生は拍手喝采せずにはいられません。こんな良い絵を見せたら、弟のゆうさん(幼児クラス在籍)も僕も油絵やりたい!!ってなっちゃうね!
あすか(右上)・・・普段は人見知りせずハキハキと喋るあすかさんですが、油絵の方はのほほんとした穏やかな風景になっています。雲の形がまた絶妙で可愛らしいですね〜…このゆる〜い雲が作品全体の雰囲気を作ってくれています。幼児クラスの時からパステルに通っているので、色の観察力がしっかりしており、空と海の青色もそれぞれきちんと違った色を使っています。絵の具の後にクレヨンでも海や砂浜に細かく描き込みをしているので、パッと見はシンプルながらよく見てみると細かい部分にまで仕事が行き届いています。子供らしい鮮やかな色で描かれたこの作品を家に飾れば、それだけで雰囲気が明るくなりますね!
りつか(左下)・・・こののほほんとしたワンコの顔!ニッコリと擬音まで聞こえて来そうな目にペロリと垂れた舌、最高ですね。大人クラスの方も絶賛されていました。もう良すぎて言うことなし!恐らく自分の飼い犬をモデルにしていたのだと思いますが、作者のワンコに対する愛もひしひしと感じられますね。彼女は授業中もおしゃべり大好きで、いつも常に口が動いています。でも喋りながらも手を動かせる人なので、油絵は全生徒の中で1番早く完成しています。彼女がいるだけでパッと周りの雰囲気も明るくなるので、将来は先行き不安な日本を明るくしてくれ〜!とひっそりと期待しております。りつかは今回油彩セットを購入していましたが、この1枚で白い絵の具のチューブを使い切るほど絵の具をワンコの体に乗せまくっています。ふかふかした手触りや微妙な体毛の色の変化も大人顔負けです。もう先生要らないんじゃないかなぁ…?
たかのぶ(真ん中)・・・ワタクシ、幼児クラスの頃より幼児とは思えないほどの渋い嗜好を持つたかのぶさんの作品(リンク先左の絵)のファンでしたが、今回は岡本太郎の作品、乙女の像と自分の絵を描きました。表参道のこの像は触ってもOKなんですね。よく美術館にも連れて行ってもらっているようで、小学2年生にして岡本太郎ファンです。良いですねぇ…!。本人ままだホワワ〜ンとしたマイペースなタイプで、思わず大人が色々と手伝ってあげたくなってしまう様な愛嬌があります。また何かちょっとでも手伝う度に「ありがと〜^^」とお礼を言ってくれる愛され上手です。将来は周りの人間が彼を放っておけなくなると思います。
乙女の像は色はほぼ黒やグレーなのですが、そこに少し水色をハイライトで入れる事でとてもオシャレな組み合わせになっています。背景の葉は油絵の具でざっくり塗った後、クレヨンで細かい形や葉脈を描き込んでいます。サインの文字もまるで踊っているよう。本人はムンクの叫びのようなポーズなのも面白いですね。
あん(右下)・・・まだ2年生ながらも不思議な落ち着きがあり、おそらく高学年の子とも対等に話せるのではないかと思います。運動神経も良いようなので、きっと頭が良いのでしょうね。作品制作でも、コチラが指摘した事をすぐに理解して反映させていました。持参した写真もこれまた良いもので、自身の後ろ姿が写されていたのですが、恐らく親御さんが撮影されたのかと思います。写真から我が子に対する愛情が感じられるものでした。緑豊かな風景に佇む姿はまるでアルプスの少女ハイジのようです。空の青色、地面の緑の対比が美しく、そこに雲や建物の白がパリッと入る事でメリハリの効いた爽やかな作品になっています。塔のてっぺんが少しゆがんでいますが、それも子供らしい表情、手の動きが感じられて微笑ましいですね。オレンジのサインも差し色として効果的に入っています。う〜ん、素晴らしい!
私自身大学では油絵を専攻しておりましたので、今回の油絵のカリキュラムがとても楽しみでした。完成した作品を見てやって良かったなぁとしみじみしてしまいました。引き続き小学生の油絵をご紹介させていただきますのでお楽しみに!
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