小学生油絵紹介3

左上 ゆい(3年)/左下 りくと(4年)/右上 むつみ(3年)/右下 ゆうか(3年)

大竹です。先週に続き、小学生クラスの油絵をご紹介させて頂きます。今回は3〜4年生の作品です。

左上 ゆい・・・たった12色の絵の具セットでよくぞここまでの青の色幅を作った!と拍手喝采せずにはいられません!持参した参考写真の微妙な色の変化を細かく捉え、色作りに反映させています。油絵歴の長い大人クラスの方も、「なんて美しい色なんでしょう!!見習わなくては!!」と大絶賛でした。青色だけではなく、海底には緑色を混ぜエメラルドグリーンで塗っているのも良いですね。画面上はあえて黒のみで塗りつぶす事で全体が引き締まり、よりイルカや海底の色が綺麗に見えてきますね。ピンクのサインがアクセントカラーとしても効いていてバッチリです。ゆいさんは右下の作者ゆうかさんととても仲良し。いつも二人で楽しそうにおしゃべりしています。おしゃべりしながらでもこれだけ素晴らしい物を描きあげてしまうのですから、誰も文句を言えませんね。

左下 りくと・・・りくとさんは油絵2枚目のチャレンジです。今回は立体感や形というよりも、夕焼けの色合いの美しさをどれだけ表現できるかが課題でした。最初は黒色を使った筆で赤や黄色を混ぜて色が濁ってしまい、画面が汚くなってしまい苦戦しておりましたが、諦めずに何度も何度も色を重ねてこの夕焼けの空を完成させました。夕焼けはどこか寂しさを感じさせる風景でもありますが、りくとさんの空からは「まだまだ楽しい夜はこれからだぜ!!!」と言わんばかりにエネルギッシュ!かつパワフルです。黄色で入れられたサインももー素晴らしいですね。RIKUTOのIやTの縦線が画面端まで届いているのが作品全体の雰囲気とマッチしています。毎回授業後に作品は壁に掛けて置くのですが、りくとさんは壁に掛かった自分の作品を必ずチェックして、「なかなか綺麗にできた!でもあそこがイマイチだから、来週はそこを直そっと!」と次回の課題を自ら設定しており関心させられました。
 
右上 むつみ・・・油絵制期間に入会したので、油彩が初作品です。画面に大きくモルフォ蝶を入れ、まるで昆虫標本のような作品ですね。光を反射する青い羽根は油絵の具で作るには難しかったと思いますが、青色は全て同じにせずに色を変え、光沢や模様はクレヨンで更に書き込んでいます。背景もべったり1色に塗るのではなく、赤やオレンジ、黄色をランダムに塗っていき、絵の具そのものの質感を楽しむ作りとなっています。羽根の青を引き立たせるために背景は暖色系でまとめ、サインが黄緑色で入っているのもオシャレですねー!シンプルな画面構成ですが、存在感・インパクトもありますね。むつみさんは気分による制作のムラも少なく、毎回一定のペースで順調に制作しておりましたので周りの子よりも早く完成していました。これから成長してどんどん観察力や技術力をつけていくであろうむつみさんの作品が楽しみですね。

右下 ゆうか・・・ アジサイに囲まれた神社の風景を制作しました。葉っぱの重なりやアジサイの花は筆をポンポンと叩くように色を乗せていく事で表現しています。子供らしい鮮やかな緑の色使いと、黒やこげ茶といった暗い神社の組み合わせが良いですね。真ん中に赤い入り口の柱が入っているのも効果的です。配色のバランスが素晴らしい!右の茂みはエメラルドグリーン系の色、屋根の上を覆う葉は黄緑で塗りそれぞれ色を使い分けているのもgoodです。ゆうかさんも明るくおしゃべり大好きで、体験に来た初対面の子にも「すごい上手だねー!」と人見知りせず話しかけています。本人は思った事を口にしているだけだと思いますが、そうしたゆうかさんのちょっとした声かけに救われたり、明るい気持ちにさせられている人も多いと思います。是非沢山の人を幸せにしていって欲しいと思います。いつもはゆいさんと一緒に教室に来ており、楽しそうに話しながら制作する様子はまるで仲の良い姉妹の様です。





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