小学生油絵紹介5

左上 そら(5年生)/右上 かのん(5年生)/左下 かんな(5年生)/右下 りんか(5年生)

大竹です。急に涼しくなった為か、今週は体調を崩してお休みの子も多かったですね。また暑くなるそうですので、寒暖差にはお気をつけて!
小学生油絵紹介も5回目です。こちらはパステルでも古参の女子4人です。

左上 そら・・・愛猫のみかんちゃんは19歳の長寿猫さんだったそうで、ご家族の希望もあり今回の油彩で取り組みました。ころんと寝転がった愛らしい表情は、長年一緒に過ごした家族のそらさんにしか描けないものなのでしょう。やはりペットを描く際は何よりも愛情が必要なのだと分かりますね。毛並みのもふもふ感を出すために絵の具をべったりたっぷりのせていきました。触るとフワっとしているんだろうな、という感触が見るだけで伝わります。思わず撫で回したくなる様なかわいさです。白い毛の部分には、黄色やオレンジ、黄土色といった色を少しずつ混ぜながら筆をポンポンと叩く様に塗ってあるので、とても綺麗に見えますね。
そらさんはいつもアトリエには1番乗りで来ています。のですが、スイッチが入るまでが長く、絵の具の準備が終わる頃には後から来た子が塗り始めています。もしかして、スイッチが入るまでの時間を考慮して一番乗りで来ているのかな…?とこの文を打っているときに思いました笑

右上 かのん・・・こちらもペットの文鳥ちゃんを油彩で描きました。制作中は油絵の具の扱いに苦戦しており、「油絵向いてないかも…」とポツリと漏らしていたのを覚えています。おそらくかのんさんは水彩向きのタイプだと思います。(水彩は失敗しても戻せないから、計画を立てて進めるのが得意な人向け、油絵は失敗してもやり直しがしやすいから失敗を恐れない人向け)それでもよくここまで描ききりました。講師の説明もよく聞いて制作にも反映させていたのが見て分かります。しかし文鳥の形もうまいですね〜見たものを正確に描くためには目が大事ですが、かのんさんは普段家でも絵を描いているそうなので目が鍛えられているのでしょう。文鳥の白もただ真っ白ではなく、別の色を混ぜられています。絵の具そのままの白を使うと白色が強くなりすぎてしまうので、ちょうど良い色合いだと思います。指の色もいいですねぇ〜ここまで色々な色を作れるのは流石高学年と言うところですね。これからもどんどん制作を続けていって欲しいと思います。

左下 かんな・・・彼女は小学生クラスの最古参です。最初生徒が1人も居ない時に体験、私と1対1のほぼプライベートレッスン状態でしたが今覚えばよく入会してくれたなぁ…と思います笑。たまにアトリエがある日を忘れてしまうウッカリさんですが、制作の方は毎回良いものを作っています。今回は青空と夏らしいひまわり畑!細かく色を変えながら描かれた花びらや葉には下の学年の子たちも「すごーい!ゴッホみたい!!!」と絶賛。油絵の持つ特徴、魅力を上手く引き出していますね。空もシンプルながらひまわりの絵の具を盛った部分とはタッチを変えてフラットに塗り、広々と広がる空を表現しています。色も近似色でまとめているので、主役のひまわりを殺すことなく画面を埋めてくれています。これだけ描けるならもっと描き込めそうだなぁ…9月もやってもらえば良かったなぁと思わず欲が出てしまいます。また来年の油絵にも期待してるからヨロシク!

右下 りんか・・・クールな1匹狼タイプと思いきや、隣に座った後輩に声を掛けたり制作を手伝って上げたりと、面倒見の良い姉御さんです。作品も夏らしい爽やかな色合いになりましたね。海の深い色のグラデーションが素晴らしい!「ここはもっと濃い色がいいかも、ここはこの色で…」と自分で良い画面に仕上げるためにどんな事をしたら良いか考えることが出来るので、更に勉強すればもっともっと技術の向上を見込めると思います。海や空の青の中に白い雲がパリッと入っているのも見ていてとても気持ちが良いですね。人物もさらっと描いてあるのですが、この力の抜き具合がとても丁度良い!かつ上半身は明るく、足の方は影で暗い色で塗ってあるので立体感もあります。う〜ん、素晴らしいですね…。
以前は周りに上手い子が多かった為か自分の絵を隠しながら描いていたりしましたが、最近は実力も自信も付いたのか、堂々とした良い作品になっています。今回の絵も「私、本当はこれだけ描けるんだから!見て!」といった積極的な姿勢が感じられました。










 

コメント

このブログの人気の投稿

絵画教室アトリエパステル ブログ開設

小学生からの成長

ポチャンと落ちる