3年越しの新作です


 大竹です。今回ご紹介させていただくのは、大人クラスの永瀬さんの油彩作品です。永瀬さんにはもう成人された息子さんが3人いらっしゃるそうですが、その次男さんの幼い頃のお写真を元に制作されました。(3年前は長男さんを描かれています。こちらの紹介文も面白いので是非ご一読下さい)

お子さんを抱きかかえる永瀬さんの手と、その上に添えられた赤ちゃんの小さな手が何とも微笑ましい一枚です。きっとこの小さな掌も、今では永瀬さんよりも大きくなっているのでしょう。
3年前の長男さんとの作品と比較しますと、より複雑なポーズに取り組まれており、画面全体の色味もうまくコントロールされています。特に肌の色味は何度も何度もやり直し、一番時間をかけられていました。人の肌は単純なペールオレンジという訳にはいかず、血液が透けて赤かったり、青かったり緑だったりと様々な色を含んでいます。難しい色の一つですが、繰り返し修正を重ねる事で、理想とする色に近づけていったのでしょう。背景はグレーを基調とし、青や黄緑を織り交ぜながらまとめられています。幸せそうに笑う親子を囲むのは暖かな色合いではなく、しかしコンクリートのような無機質の冷たさでもない、その中間のような印象を受けます。作者の母子像への考えが現れているのでしょうか。

いずれは三男さんも描いて三兄弟シリーズにする予定だそうです。どのような作品になっていくのか、今からとても楽しみですね!













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