車シリーズ第5弾


大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、学生クラスのコウタロウさんの作品です。アトリエでは様々な画材を使用してひたすらに車を描き続けていますが、今回は色鉛筆画に挑戦しました。前回の記事が6月でしたので、ほぼ半年かけての制作でした。色鉛筆は水彩や油彩などに比べてやや弱い印象にはなりますが、細かな描写や画材のコントロールもし易いので扱い易い画材ですね。
ボディの凹凸による明暗と色の変化も色を重ねて細かく追っていきます。色を重ねる際は、別紙に色を試し書きしてから塗る事を心がけて制作していってました。黄色いボディの濃い影の部分には同系色の濃い色である茶色ではなく緑が入っているのも良いですね。色鉛筆でツルッとした金属の質感を表現すためには、紙のザラザラした面を潰すため線を沢山走らせなければなりません。色を塗り重ねると共に、質感を出していく作業も並行して行なっていきました。
地面のコンクリートもただ灰色で塗るのではなく、青や黄色等を織り交ぜて単調にならない様工夫しています。

制作中も車好きの大人の方と車トークを交わしたりしておりました(話の内容は私にはサッパリ!笑)。共通の趣味嗜好というものは、年代関係なく人を結んでくれるものですね。
まだ形の歪みや描写の甘さもありますが、やはりモチーフへの愛は十分に伝わってくる作品でしょう。でなければ、半年間も同じ作品に向かい続けることは出来ないでしょう。

実は中3の受験生ですが、「勉強は大丈夫?受験終わるまで休まなくても平気?」と聞いたら「ずっと遊んでばっかりだったので、その時間を削っているので大丈夫です」とのこと。上手いこと生きている彼ですので、アトリエでの制作が程よい息抜きになっていたら幸いです。

 

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