強烈な色彩・不安定なリズム

油彩 30号

大竹です。今回ご紹介かせて頂くのは学生クラスのカナコさんの油彩作品です。

大学の課題として提出するために描いていました。白い陶器のものを明暗または色彩を重視して絵画制作するというもので、キャンバスも30号とかなり大きなものとなっております。カナコさんは色彩感覚に優れているので、今回は色彩を重視した制作となりました。エネルギッシュな暖色の色使いの中に影として寒色が使われているのがなんとも魅力的で強烈な印象を与えます。一定ではない筆使いもまた面白いですね。それぞれ物として形を与えられていながらも、その色彩だけを見ていると別の景色が見えてきそうです。テーブルや陶器は細かい色の変化と筆使いに対して、背景は単調な平面に仕上げて対比となっており、全体のバランスが取られています。この背景の色幅も一定ではなく、歪みを持って描かれています。力強い色彩と、この不安定にさえ見えてくるようなリズムの組み合わせが不思議と調和していますね。


今後も色彩をテーマに制作を続けていく予定ですので、どのような作品が出来上がっていくのか楽しみですね。

 

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