初めての油絵
マホ
大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、学生のマホの作品。油彩は2枚目ですが、モチーフをセットしたアカデミックなものは今回は初めてです。
下地を作り、オイルで絵の具を溶き、毎回少しずつ薄く塗り重ね色に深みを出していくやり方に挑戦しています。デザイン系の学校に通っているため、普段はアクリル絵の具を使用することの方が多く、ほぼ初めて触れる油絵には苦戦していました。
まだ絵の具に振り回されている様には見えますが、慣れない事に腐らず、光を意識しモチーフを捉えようとする姿勢が見て取れる好感が持てる1枚です。絵の具の重ねによる透け感でワインボトルを描いたり、光によって浮き上がる松ぼっくりの形を描き出しています。りんごも、ぬるっとした質感にはなってしまいましたが、何度も色をのせては描き直しの試行錯誤を重ねていました。布のしわも、印象派の画家のタッチを参考にしながら色を置いていき、立体感を作っています。背景は思い切って暗くして、窓の外からの自然光が際立つ様にしています。暗い中から光でモチーフを描き起こす様な表現が味わい深く、絵の具に慣れていけばもっと発展していきそうです(本人的には、しばらくは油絵はこりごり!かもしれませんが…笑)
得意なものを見つける事も、反対に不得意なものを見つける事も重要な経験だと思います。苦手ということはつまり自分の弱点ですので、そこが新たな自分の課題にもなるでしょう。それを克服するもよし、苦手なものは苦手なものよしてバッサリ切り捨て、得意な部分を伸ばすのもよしです。自分に必要なものは何か、得意不得意の中から判断していって欲しいと思います。
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