車シリーズ第6弾

 

幸太朗 高1 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、学生クラスの幸太朗さんの油彩作品です。彼の車シリーズも6枚目となりました。ルノー社のルーテシアという車種を描いています。(これまでの作品
これまでは大好きな車と比べ、背景への愛のなさが課題でしたので、背景も同じくらい時間をかけて描いていきました。奥から手前へと道が伸びていくので、その遠近感を出すために手前は密度を高く色の変化も多用し、奥はフラットに絵の具も控えめにのせて描いています。
川の影になってほぼ真っ黒になっている部分は、これまでは単調に黒のベタ塗りをしていましたが、他が色を多用している中ではそこだけ塗り絵のように見えてしまう為、黒の中にも赤みや青みを見出せるよう混色した黒を使用しています。
一番最初に描いた車シリーズも油彩でしたが、それと比較しても使える色の幅が大幅に増えました。中1から高2への成長っぷりが、作品を通じて伝わってきますね。
車の方も、手前が影になっている逆光の構図でしたので、色づくりに苦労しましたが、主役となる赤色が印象的な仕上がりとなりました。光沢も単純な白だけではなく、青味がかったグレーを入れたりと冷静に物を観察する事ができています。彼は美術系の学生ではないので、デッサン力といった技術はそうした人達には及びませんが、その分モチーフに対する情熱と根気がここまで絵を魅力的にしているのでしょう。

次回ももちろん車に取り組んでいます。重厚な油絵の後ですので、ペン画のような軽めなものから手慣らしをしていく予定です。次回作もお楽しみに!




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