学生の油絵

左から かんな/りんか/ことみ(全員中1)

大竹です。今回は学生クラスの作品をご紹介させて頂きます。
全員小学生クラスからの繰り上がりで友達同士なので、金曜クラスはいつも賑やかです(うるさ過ぎて叱られる事も多々あり)今回は全員油絵です。

かんな・・・3月の小学生クラスのカリキュラムが水彩での名画模写だったので、学生クラスに上がった後も油絵で新たに模写を始めました。偶にアトリエがある日だということを忘れてしまううっかりな部分もありますが、実はパステルでは小学生クラスからの最古参の1人です。油絵の扱いは慣れており、模写においても限られた絵の具セットの中でかなりの色のバリエーションを作ることが出来ています。船を1隻描き忘れてしまうウッカリもありましたが、彼女にとっても色づくりにおいて勉強になる1枚だったのではないでしょうか。次は大きな作品にも挑戦して貰いたいですね。

りんか・・・こちらも写真を元に油彩で制作しています。月や海のグラデーションが安っぽい色にならないよう、何度も色を重ねて深みを出していきました。陰の暗い部分も、濃い色を少しずつ重ねて作っています。油絵の具が得意とするグラデーションもうまく作りあげ、夕日と夜がせめぎ合う僅かな時間を表現しました。その境目に潜っていく鯨はどこへ向かっているのでしょうか。彼女の中で拘りややりたい事はしっかりしていますが、中々それを思い切り出すのは恥ずかしいのか自信がないのか、描くものをセーブしている印象があります。1枚1枚手を抜かず制作し、どんどん自信をつけていって欲しいと思います。


ことみ・・・元々小学生クラスに所属していましたが、一旦退会した後に再びカムバックしてきました。復帰後の最初の1枚です。自分のペットの犬をモデルに描いていきました。長毛の犬だったので、何度も色を塗り重ねてボリュームを出しています。全体が茶色系の色ばかりになりそうだったので、カーペットに差し色を入れて調整していきました。可愛らしい顔を表現する為、何度も表情を描き直しています。まだ若い子犬なのでしょう、あどけない表情を上手く描く事が出来ました。
「ここどう描けばいいの?」と聞いてくる割には、説明をした次の瞬間には聞いていないのか忘れっぽいのか、「で、どうすればいいんだっけ?」と聞いてくるのでその度に私の怒りを買い「同じ事2回も言わせるな!聞いてないならもう知らん!」としばしば見捨てられています。見かねた周りの生徒がこう言ってたよと耳打ちしてなんとか完成まで漕ぎ着けました。(これも人に愛される才能なのでしょうか?なんだかんだ人に助けられて上手くやって生きていきそうです)次回はもっと話を聞いて覚えて貰いたいものです。よろしく!

現在は川崎市美術展に向けて作品作りを進めています。





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