人を想う


 

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、永瀬さんの油彩作品です。
ある故人を想い描かれたそうで、真ん中の女性の周りには沢山の人が集まっています。
中心の女性を自身に見立て、頭の中にある記憶を思い起こしているイメージで描かれているそうです。中には楽器を持っている人も見受けられます。右手前に写真を持っている人が居ますが、その写真の方を想い人々は集っているのでしょう。中には楽器を持っている人も見受けられます。楽しげにも見えるその様子から、故人の生前の人となりが伝わっってきますね。
また、女性の瞳に注目してみますと、右目だけ右を向いています。絵画や映像、漫画などにおいて、右側は過去・左側は未来へ時間の流れを表すそうです。過去を表す右目が右側を向いているのも、過去を思い出し、見つめているのでしょう。
背景にはスポットライトが設置され、紫色のライトが点灯しています。明るくしているというよりも、むしろ暗くなっている逆転したライトは一体?人の頭の中ですから、現実とは違うという演出なのでしょうか。永瀬さんの作品は、絵画を読み解く楽しさもありますね。永瀬さんは自身の記憶や感情をテーマに描かれることが多く、その作者の頭の中を覗かせて頂いているからでしょうか?是非みなさんも、作品から作者や物語を読み解いて見てください。


















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