小学生の油絵2023 ~2~3年生編~


左上から こはる2年 りあな2年 るい3年
左下から かれん3年 はる2年 りず3年

大竹です。油絵紹介第3弾は2年生と3年生をご紹介いたします。幼児クラスから通っているアトリエ歴の長い子もいれば、油絵カリキュラム期間に入会した新参さんも入り混じっております。

こはる・・・7月の途中からの入会で描き始めた初の油彩画でしたが、とても色彩豊かに仕上げる事が出来ました。子猫がポテポテと歩いてくる可愛らしい様子が伝わってきますね。体毛も茶色だけでなく、グレーや青まで使って描いています。背景の日の光が当たる草原も綺麗ですね!原っぱの匂いや陽の暖かさが感じられるようです。普段は黙々と職人の様に制作に打ち込んでいますが、元気に駆け回る子猫の絵を見ていると、実は心の中ではテンションも高いのかしら…?と思ったりしました。笑

りあな・・・青い空と海を眺める自分を描いています。空と海でそれぞれ違う青を作っている所はさすが幼児クラスからの経験者ですね。雲のドットのにも見えるつぶつぶとした表現も魅力的です。青と対比するかの様な赤いワンピースも良いコントラストですね!赤海を見る作者の背中からは明るい未来の予感を見る者に与えてくれる様です。青い海も浅瀬と深間で色の濃さを変えて描かれているのもよく観察していますね。作者の見つめる先には広大な未知とまだ見ぬ希望が待っているかの様な、明るい行先を予感させてくれる1枚だと思います。

るい・・・野球のバットとボール、グローブや帽子から作者が今一番打ち込んでいるものが分かりますね。後ろの金ピカの賞状はこれまで取ったものなのか、それともこれから目指したいものなのでしょうか?野球道具たちの使い込まれた様子もよく表現できています。金属バットの重量感、何度もボールを打ち込んだ跡が伝わってきますね。野球に打ち込んだ経験のある大人が見たらノスタルジーな気持ちになってしまうのではないでしょうか?床の青や壁の黄土色も、土と青空の野球のグラウンドを連想させてくれるようです。

かれん・・・甘いスイーツが画面いっぱいに描かれており、ピンクと青のコントラストが効いた1枚です。ピンクまみれの中でよくこれだけたくさんの物を描き分けたものだと感心してしまいます。全体はキラキラを輝いている様にも見え、まるで宝石箱の中を覗いたかのような1枚ですね。メインのケーキは黄色いお皿に盛り付けされ、さらに目立つ様になっています。クリームの絞りの跡も細かく観察し描けていますね。パステル調の内装のケーキ屋さんに飾ってありそうな華やかでかわいらしい作品です。

はる・・・最初は描きたい物として床に洗濯バサミが置いてある写真を持ってきたのですが、「描き所がなさすぎるしつまんなすぎる!!ボツ!!!」と無慈悲にも大竹に却下され、翌週持ってきたものがこのキリンの写真でした。2年生とは思えないほど渋い色使いとデッサン力に「洗濯バサミをボツにしてよかった…!」と胸を撫で下ろしております。キリンをイメージした時にほぼ全ての人が黄色い体を思い浮かべますが、作者は背景に金箔にも見える黄色を使い、キリンの体はグレーに近い黄土色で塗っています。イメージに囚われず見たものを正確に描写している証拠でしょう、素晴らしいです、拍手!

りず・・・ワンちゃんの思わず撫でたくなる様なふわふわの毛並みを、筆のタッチを上手く使い表現しています。体毛には様々な色が使われ、影の部分には青や茶色、明るい部分に白やピンクなどを使いながらも、全体で見た時にイエローオーカーの毛並みになるよう描かれています。油絵らしい、色に深みのある仕上がりとなりましたね。ワンちゃんが乗っているテーブルの木目もよく描けています。濃いめの色に塗る事で、明るい毛並みのワンちゃんがより引き立ちますね。可愛らしいクリクリとした目がなんとも言えない無邪気さを持っており、観る人を癒してくれるでしょう。






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