小学生油絵2023〜4・5年生その2〜


なつき4年 はるか4年 あやね5年

あん4年 しおん4年 はるみ4年

油絵紹介、4・5年生編part2となります。小学生の作品はどれも明るくポジティヴな気持ちにさせてくれる絵ですね。(これが中高生になってくると一転、暗黒面を見せてくれる子も)

なつき・・・初挑戦の油彩、絵の具の特性に苦戦し悩まされましたが、無事最後まで描ききることができました。右側は鮮やかな緑の自然、左は建造物に石壁と人工物の対比が面白い画面です。左右に石垣と草垣が奥へと歓迎するかの様に配置され、観光客の様な人達も見受けられます。普段から性別や学年関係なく周りの子と話しているムードメーカーな作者の(たまにうるさ過ぎて私に放置されている)、誰でもウェルカムな心の姿勢が絵にそのまま表れている様にも思えますね。

はるか・・・モザイクタイルの様な色使いが魅力的な1枚。空のブルーと、水面のエメラルドグリーンの対比がgood!キラキラと水面の反射が輝いている様です。カメラに向かってピースをしているのは作者自身です。どこかのほほんとした笑顔は作者にそっくりです。笑 ピンクの鞄も青や水色といった寒色系の色合いの画面の中で良いアクセントになっていますね。水平線と手すりの斜線が交差する構図も大胆で図形的な面白さがあります。初めての油絵に苦戦していましたが、めげる事なく最後まで描き切りました。


あやね・・・富士山と桜、そして五重塔のこれぞ日本の風景という組み合わせ。(実際にこの3つが同時に楽しめると、海外で話題になったそうです。)富士山の山肌の絶妙な色合いが味わい深く、更に手前の鮮やかなピンクの桜が観る人の心を掴むでしょう。桜が密集している質感を出すため、同じ色でベタ塗りするのではなく、少しずつ色を変化させながら点描の様に色を置いています。1962年に建築された歴史ある五重塔ですが、その背後にドンと構える富士山はそれよりも遥かに長い歴史を持っている、そうした対比も面白い1枚です。

あん・・・おしゃれなカフェのクリームソーダを描いています。家族とお出かけした時の思い出の写真なのでしょうか?壁のタイルはアラビアンな雰囲気を持ち、クリームソーダとの組み合わせがお洒落ですね。ソーダの着色された炭酸水に、氷が溶け込んでいる描写も見事に表現されています。丸いバニラアイスも冷たくて美味しそう!もそもそとした表面の質感がよく描けています。ちょこんと乗った赤いさくらんぼも可愛らしいですね。きらめく青色が美しい1枚です。

しおん・・・じっくり時間をかけて職人の様に描いていた姿が今でも脳裏に浮かびます。朝顔を花びらから葉っぱに至るまで、毎週コツコツを描き続けていました。どこで切り取っても絵になるほど、隅々まで丁寧に仕事をしています。特に限られた色数でのピンク色の表現は難しかったと思います。1枚の絵に長時間向き合う内、自分が何を描きたかったのか分からなくなってしまう大人も多くいますが、しおんさんは迷うことも飽きることもなく描ききりましたね。来年の作品も楽しみにしております。

はるみ・・・まだ小さい妹をモデルに描きました。普段はマイペースな作者ですが、下の階の焼き鳥こっこでの目撃情報によると、かなり妹を可愛がっているお兄ちゃんの様です。油絵のモデルにするくらいですから普段から仲良しなんでしょう。白いワンピースは白以外の色もふんだんに使用して表現しています。爽やかな青空と草原は、まだ幼くも生き生きとした子供の生命力を反映しているかのよう。
きっと妹の小さい手の先には作者がいるのでしょうね。


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