川崎市美術展 大賞&入賞を頂きました!

 

かのん(中1)現実逃避
コミュゼ川崎大賞 受賞

大竹です。なんと、今年の川崎市美術展、中高生部門のコミュゼ大賞(中高生部門では1番大きい賞)&入賞がパステルの学生クラスから出ました。おめでとう!!
大賞は小学生クラスから通っているかのん。まだ中1ながら制作に対する意欲は高く、今回は横長の変形キャンバスに挑戦。横長の構図を活かした画面作りに妥協しない細かな描写力、作者の制作に対する情熱を写した目力で大賞を勝ち取ったのでしょう。

作者の印象深いエピソードを1つ。かのんさんが小学6年生の頃、少し早く教室に来た彼女は少し半泣き。話を聞くと、小学校の授業の木版画で自画像を制作する為、その下絵を描いた所「下絵がアニメっぽいからダメ、もっとリアルに書き直して」と先生に言われたそう。でもリアルに描くと変に描きたくない、なんでアニメの絵はダメなの?!と悔し泣き。学先生もなぜアニメの絵がダメなのか説明してくれなかったそう。(恐らくアニメ風の絵だと線が少なくなり、版画では映えない為。しかし小学校先生は美術専門ではないから説明できなかったのでしょう。)
しかしその彼女は今、自分が描きたかった表現で大賞を勝ち取りました。実力でかつての弾圧に打ち勝ったのです。すごいよ!おめでとう!!

写真だと分かり難いですが、目の部分にはレジン液を垂らしレンズの様に立体的にしています。是非展示会にて本物の作品と目を合わせてみて下さい。

幸太朗(高1)監視社会 入賞

そしてこちらは入賞作品。元々は川崎総合のデザイン科を受験する為に通い始めましたが、途中で美術系の進路は辞め趣味で続ける事に。普段はひたむきに車を描き続けていますが、今回は一風変わって風刺の効いた1枚に。
今や監視カメラだけでなく、1人1つはスマホのカメラを持つ時代。事故があれば野次馬が写真を撮ってはSNSに放流し世界中を駆け巡り、グーグルアースを使えば誰でも地球の裏側まで覗けててしまう。隠れられる場所などない、まさに監視が行き届いた社会。幸太朗さんも高校生といえどまだまだ社会や学校の保護の下。作者にとって、それらが監視と感じる体験があったのでしょうか?
普段はじっくり時間をかけて進めて行くので、今回は締め切りに追われた制作でした。家にも持ち帰り、ギリギリまで手を抜かず描き切った努力が報われて良かった!おめでとう!!



【会期】入選作品展(全部門) 2024年1月11日(木)~1月18日(木) ※1月15日、19日は休室
    入賞作品展(全部門) 2024年1月20日(土)~1月27日(土)

【時間】9:30~17:00(最終入場16:30) ※最終日1月27日(土)は16:00まで(最終入場15:30)
【場所】ミューザ川崎シンフォニーホール 4階 企画展示室
【料金】無料

https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/28114/

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