イグアナとモリス

柳谷さん アクリル・ミリペン・水性ペン等

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、大人クラスの柳谷さんの作品です。こちらは白のアクリルを下地に、ミリペンでイグアナを描き、水性のペンで着彩されています。上下の飾り枠の花はウィリアム・モリスの花柄や、アール・ヌーヴォーの自然をモチーフとした曲線を思わせます。
イグアナの細かい鱗のような模様を、1つ1つミリペンで描いています。気の遠くなる様な作業でしたが、ご自宅にも持ち帰って制作されていました。柳谷さんはどの制作も楽しんで取り組まれていますので、きっと苦行に感じないのでしょう(多分…)。点描の密度を変えて立体感を出し、更に上から水性ペンで陰影を加えて(水性のアクリルが地になっているので、布キャンバスにも水性ペンが乗るようになります)イグアナの皮膚の厚さや重さを表現しています。少し眠たげにも見える表情が愛らしく、普段あまり目にすることのないイグアナの魅力を伝えてくれる1枚です。
日々色々な画材を購入されては実験し、様々な表現を探求されているその姿勢は、美術系の人間全員が学ぶべきものですね。私にも爪の垢を分けて貰いたく思います。
イグアナという渋いチョイスと、モリス的な装飾で上下に枠を作るアイデアが面白いですね!今回は四角いキャンバスで制作されていましたが、丸いキャンバスで制作するのも合いそうです。







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