オルゴールの演者
マホ アクリル絵の具
大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、学生クラスのマホさんの作品です。木製パネルに水張りをし、アクリル絵具で制作しました。元々は水彩をやる予定だったので、シリウス紙を張っていた為にアクリル絵の具が紙に引っかかり苦労していました。が、さすがデザイン学生、広い面積の背景も均一な色でムラなく仕上げています。
アンティークオルゴールのなかで動物達のサーカスが開催されています。おもちゃ風のキャラクターは、シンプルなデザインながら作者のセンスが光ります。1つ1つが独立したキャラとしての魅力がありますね。(みんな目がロンパリになっているところが面白い)フィギュアのように、立体化しても魅力的な形だと思います。キャラクター達は昔のおもちゃだったり、遊園地の遊具などをモチーフにしているのでしょう。製作中もスマホで色々な情報を検索し、モチーフに取り入れている様子が伺えました。これだけ上手な人でもしっかり下調べをしているのですから、描く前の情報収拾は大切ですね。
色の組み合わせには1番時間をかけて考えられています。真ん中の黄色い像が一番目を引くようになっており、そこからぐるっと周りのキャラを見渡すような導線になっています。アンティークの風合いに合わせ、色合いもパステルカラーでまとめて柔らかい印象に。オルゴールの細やかな装飾は作者の職人気質を感じさせますね。
デザインも立体も得意のマホさんの制作風景を見ていると、やはり妥協・諦めは制作において大きな敵になりうのだと痛感します。隅々までこだわり妥協せず面倒臭がらずに手を動かすマホさんの姿勢にあやかりたいと、ワタクシは思わず絵の前で手を合わせてしまいます。
コメント
コメントを投稿