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8月, 2024の投稿を表示しています

赤ら顔のオヤジたち

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柳谷 アクリル  大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、柳谷さんのアクリル作品です。居酒屋で撮った知人のお写真を元に制作されています。大きなサイズで製作されていましたので、半年はかかっていたでしょうか。納得のいくまで何度も何度も塗り重ね、アクリル絵の具ながら油絵の様な重みになっていました。 仲良く肩を組んでカメラにピースしている姿がなんともお茶目で微笑ましいですね。居酒屋で撮られているだけあり、二人とお酒がすすんだお顔になっていますね。笑 この酔いが回った赤い肌の色の表現に特に苦労されていました。その人の生きた年月の重みを感じさせるシワや頬の膨らみをよく観察して描いていますね。しかし、そこにくたびれた印象はなく、まだまだ気力も体力も漲っている、エネルギー溢れる人たちの内面が溢れている様に思います。柳谷さんがこのお二人の事をよく知っているからこそ描けるものなのでしょう。 洋服も、背景に合うように色や模様をアレンジして描かれています。服の素材によって皺や影の入り方も変わってきますので(薄いシャツは細かく影が出来やすく、厚手の布はシワの間隔が広くなるなど)それらもしっかりかき分けていく必要があります。右の方の、緑の服の影を単純に濃い緑にするのではないく、背景のオレンジを入れて変化をつけると共に、全体を馴染ませています。 これだけの時間と熱意を持って描いてくれる友人を持つ人は、この世界で一体どれだけいるのでしょうか? 実はこれでもまだ、ご本人的には納得いってないそう。アクリルはいくらでも加筆が出来てしまうので、やめ時が見つからず永遠に描いてしまうので一旦辞めます、との事でした。今はやめ時を見極める必要のある水彩画に戻り、風景画に挑戦されています。様々な題材に挑戦される柳谷さんの次回作もどうぞお楽しみに!

夏、外へ行こう!

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長沼 油彩  大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、長沼さんの油彩作品です。こちらは長野県の上高地にある河童橋を描かれています。もしかしたら夏休みに行かれた方もいるのではないでしょうか? 気持ちの良い青空に底が透ける美しい川、まだ白い雪が残る山の前を横切る河童橋。縦構図で描く事で空間を大きく捉え、見る人を風景の中へ引き込みます。河童橋は描くのに苦労されたそうですが、妥協せず描き切った事で周りの雄大な自然に負ける事なく主役として画面を引き締めてくれています。川底も油絵の特性を生かし、オイルで薄く解いた絵の具を少しずつ重ねて塗っていきました。瓦の石は、最初は城壁の様にぴっちりと綺麗に並んでしまっていたのを、自然に転がった石になるよう形をランダムにしたり、重なりを作っています。(自然物を規則正しく描きすぎてしまう方は少なくなく、そういった方は普段の生活での整理整頓がお上手な方なんだろうなぁと、大雑把な私は思ったりしてしまいます…笑)川に落ちる濃い影は夏の強い日差しを感じさせてくれます。山々の緑も美しいですね。普段目にする木々も、よく見てみると様々な色合いを持っている事が分かります。こちらも、暗い部分は思い切って濃い影を入れて葉っぱの塊感を出していますね。 こうしてブログ掲載用の小さいサイズで見ると、実物を近くで見ていた時とはまた違った見え方がしますね。細部が見えなくなってしまいますが、画面全体を捉えやすくなります。手前の川から奥に吸い込まれ、後ろの山々に目がいく視線誘導の流れも分かりやすいですね。 非常に活力のある、見た人を外に連れ出してくれそうな1枚です。「外にはこんなに綺麗で楽しくて魅力的な場所があるんだから、元気な時に外へ行きなさい!」と、絵が訴えている様です。インドア派の私も、眺めているうちになんだか外へ背中を押されている気持ちになってきましたよ!

8月16日休講のお知らせ

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  防災用品準備 現在進行中の台風7号にによる、明日の休講のお問い合わせを幾つか頂いております。8月16日は開校予定でありましたが、雨風が強まり危険な状況となっていた為、受講者規約  第1条に従い、休校とさせて頂きます。本日受講予定の皆様にもこの後休校のご連絡をいたします。 皆様もお気をつけてお過ごし下さいませ。 大竹