違いを楽しんで下さい
左から かんな中2 かえで中1
大竹です。今回は学生クラスの作品をご紹介させて頂きます。(記事のラストにも1枚掲載しております)
3人とも『ミツバチの1枚画コンクール』に応募するために制作しました。賞金が図書カード5万円分とかなり美味しいコンクールの為、「5万、5万、5万…」と呟きながら描いていました。笑 過去の受賞作が写真をそのまま描いた様なリアル系の作品が多かったため、目立つ為に絵作りを工夫する作戦で挑みましたが、残念ながら落選となってしまいました。本人たちもとても頑張って描いておりましたので、代わりにブログで皆さんに沢山観て頂きたいと思います。
左上のかんなさんは元々はホットケーキを描き、ミツバチや食べ物は別の紙に書いたものを貼りコラージュにしています。食べ物は全てミツバチに関連するもの(ミツバチによって受粉されて育つもの)となっており、枠から見える新聞もミツバチに関連した記事が使われています。アクリルで色鮮やかに、精密に描写されたミツバチはお見事。ミツバチには鈍い色を多く使い、周りの鮮やかな色の中で主役としての存在感を持っています。野菜や果物も瑞々しく描かれており、実に美味しそうです。ミツバチが居なければ食べられないものがテーマとして分かり易く描かれているので、誰が見ても楽しめる作品ですね。ホットケーキが食べたくなってきました…。
右上のかえでさんの作品はペンを使い精密に描かれています。後ろには様々な花が描かれていますが、ミツバチが寄り付かない花は描かれていないそうです。脚の節や羽の模様まで細やかに描写されており、職人気質な作者の性格が現れています。背景は蜂の巣をモチーフにされており、時間がない中でいかに少ない手数で見栄え良く仕上げられるか考えられています。白色のバランスも良く、何気なく塗り潰されている部分も配置を計算しているのでしょう、しっかり頭を使って計画を立てて描かれているのが分かります。
下のかのんさんの作品はまるで花が発光しているような、幻想的な雰囲気で描かれています。ミツバチのここが可愛い!という気持ちを前面に出した描き方になっていますね。ふわふわとした毛並みに宝石のような羽が観るものを魅了します。花が半透明に描かれているのも、ミツバチの羽に通ずるものがありますね。蛍のように発光する花粉のアイディアも、作者の遊び心が現れています。背景は黒一色と思い切った絵作りも主役を際立たせており、自分の好きなものを目一杯描いているのが作品から伝わって来るようです。
3人ともそれぞれテイストの違う仕上がりとなっていて面白いですね!来年こそはこの無念を晴らして貰いたいと思います。
かのん 中1
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