アクリルで描き出される自然



大竹です。今回ご紹介させて頂くのは平井さんのアクリル作品です。チケット制で月に1回、月末に制作されていますがアクリル絵の具の速乾性も相まってかなりのスピードで作品を仕上げられています。

左の作品は白と朱色のポピーを描いています。鮮やかな朱色と柔らかな白の花々が、キャンバスの上でまるで命を宿したかのように咲き誇っています。近くで見ると大胆なたっちで描かれており、離れて鑑賞する事でそれらがまとまり観る者の心を2度掴む事でしょう。ポピーの葉や茎には白が混ぜられた色が使われていますが、これによりうぶ毛のような細かい棘を表現しています。流石の描写力ですね。鮮やかな花々を支えるように葉も様々な緑で描かれており、その色彩の豊かさに作者の技術が光ります。

右の作品。広がる空と流れる川、その奥に佇む山々まで、すべてがのびやかな筆使いで描かれており、まるで風が吹き抜けていくような爽やかさを感じさせます。長時間露光して撮られたかのような軌道を描く空は、元あった空を「なんだかつまらないから!」と大胆に塗りつぶし、描き直したもの。それによってまるで空(さらに向こうの宇宙まで)と大地の時の流れの差異のようなものまで感じさせるようです。
遠くに見える赤い橋がアクセントとして画面を引き締めるとともに、手前から奥へと向かう視線誘導の手助けもしています。描かれたもの全てが無駄のない1枚となっていますね。

ちなみに右の風景がは木製パネルに直接描かれています。アクリルならではの使い方ですね!アクリルを使われる方は一度パネル描きも試してみては如何でしょう。紙とはまた違った感触で面白いですよ!




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