赤と緑のコントラスト

タイチ アクリル絵の具

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、学生クラスのタイチの作品です。小学生クラスから在籍し、現在中学二年生。
日本を代表する名建築・平等院鳳凰堂を題材に、鮮やかな色彩で描き出しています。十円玉にも刻まれている馴染み深い建物ですが、赤い柱や梁が周囲の豊かな緑と対比され、より一層際立って見えます。自然の緑を背景に、朱色が生き生きと浮かび上がる構図は、観る者に強い印象を与えます。
特に注目したいのは、池の水面に映る鳳凰堂の描写。波立つ水面に揺らぐ姿は、実像とは異なる不思議な美しさを放ち、建築の荘厳さをさらに引き立てています。上部の建物の明快な描線と、下部の水面に広がるにじみやゆらぎとの対比が、画面にリズムを与えています。

もちろん、建物の遠近や細部のバランスなど、まだまだデッサンに未熟な部分は見られます。しかし、それ以上に「見えるものを懸命に捉えよう」というまっすぐな姿勢が伝わってきます。色を重ね、形を探りながら、紙の家にイメージを移そうとする気概が、この作品全体を力強く支えています。

鮮やかな赤と緑のコントラスト、水面に宿るもうひとつの鳳凰堂。その大胆な表現と真摯な取り組みが、中学二年生という若い作家ならではの魅力を放つ作品に仕上がっています。

 

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