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12月, 2020の投稿を表示しています

好きなものを強みに

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                 コウタロウ 油彩 中1 大竹です。土曜学生クラスでは私の推しで油彩期間となっていましたが、1人完成しました。 コウタロウさんは川崎総合の受験対策のため通い始めてデッサンに取り組んでおりましたが、少し息抜きにと油彩を勧めました。車の写真を見ながら描いていましたが、好きなものだとやはり良くかけますね。逆に、山の色を塗っていた時は「色が汚い!うんこか?!土砂崩れか?!」と描き直しを要求したり、「草むらがのっぺりしすぎ!もっと描き込む!色を乗せる!」とビシビシ口出ししましたが、まだ中1の素直なコウタロウさんは文句も言わず素直に聞き入れて修正してくれました。まだ形が甘いところはありますが、空の青や山の緑など、自然物の柔らかい色合いと、街や車といった人工物の無機質な色が対比となりバランスの良い画面になっています。変に気取ったりせず、見たものを素直に描いており誰が見ても好感を持つような作品になっています。 好きなものが多ければ多いほど、それらを描く時も愛情を持って描くことが出来ます。自分が何が好きで何が嫌いか、何が得意で何が苦手かをよく知る事は美術以外でも大切になってくると私は思います。コウタロウさんも、好きなものはとことん好きになって突き詰めていってくださいね!

ニコニコ、しょんぼり、プンプン!

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  大竹です。幼児クラスではお絵描きの授業で表情の描きわけの練習をしました。お顔を三つ並べたら、笑った顔、怒った顔、悲しんでいる顔をそれぞれ描いていきました。怒った顔と悲しい顔の眉毛や口はどんな形かな?怒った顔や笑った顔になる時って、どんな時かな?とコミュニケーションを取りながら進めていきました。早く描き終わった子は腕を描き足したり、洋服の模様を自由に描いてもらいました。模様が入ると暖かそうなセーターに見えてきますね!髪型も自由にして良いとしていたので、中にはスキンヘッドやアフロ、サイヤ人の様にした子もおりそれぞれ個性的な人たちでいっぱいになりました。 3つの表情が描けたら、今度はジャンケンをしているふたりを描いていきます。頭の描き始めの位置に注意しつつ、負けた方が悲しい顔、勝った方が嬉しい顔になるよう気をつけて描いていきます。「僕は負けたら悔しいから、悲しい顔じゃなくて怒った顔にする!」と言って悔しそうな顔を見事に描いた子もいました。自分はこうだ!としっかり主張していけるのは素晴らしいですね。ただ指示した事をそっくり描かせるのではなく、本人の描きたいものを引き出せるチャンスがある様な授業をもっと心がけていきたいと思います。

初の水彩画

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  柳谷 透明水彩 大竹です。今回ご紹介させて頂くのは大人クラスの柳谷さんの水彩画です。ご自身で撮影された写真を元に描かれています。今年の8月より入会されてから初の風景水彩画ですが、難しい人物のポーズも全体を良く見て捉えられており、色味も濁りなく爽やかな仕上がりとなっていますね。特に主役となるバッターの服のしわや色の移り変わりが美しいです。透明水彩では白いものは白で塗らずに紙の白を残して描いていくので、こうした白い服は影をしっかり描くことでその質感を表現する事ができます。背景は薄くぼんやりと仕上げ、手前の人物や地面、影をしっかり塗る事で平面の紙の上にも奥行きを感じる事ができますね。影もただの黒を使うのではなく、少し青や紫を使う事で、鮮やかな画面となります。しかし、色を沢山重ねても良くなるというわけでもないのが水彩の難しいところで、絵の具を使いすぎてしまうとどんどん濁っていってしまいます。どこに色を置き、どこで描くのをやめて完成にするかの見極めが大切ですね。