小学生油絵紹介6

左上 こはる(2年)/右上 ゆうり(2年)/左下 きぬこ(4年)/右下 はるや(3年)



油絵報告も6回目になりました。今回は2年〜4年生の作品です。


こはる・・・とても可愛らしい花壇の絵は、作者を知る私からするとこはるさんっぽい!と思います。小さくも元気に沢山咲いている花からは元気をもらえそう。本人は意識してやったのではないのでしょうが、この花や葉っぱの大きさと配置のバランスがリズミカルですごく面白いですね〜。ちょこっと赤い花が差し込んであるのもおしゃれです。葉っぱの緑も最後の方に改めて塗り直しをしたのですが、黄緑が入ってより明るい画面になりました。白い花びらも真っ白ではなく、ほんのり黄色や水色が混じっているのも魅力的です。黄色いサインも差し色になっていて完璧です。もう言うことなしです。元々の写真が主役の花が目立ちにくい構図でしたが、油彩作品にする事でこんなに化けるとは…。家に飾ってあったら癒しになる事間違いなしです。是非家の目立つ場所に飾って遊びに来た人にも見せびらかしちゃって下さい♪


ゆうり・・・りつかさんのワンコも凄く良かったですが、ゆうりさんのワンコもまた可愛らしいですね〜!芝犬の人懐っこい顔やぺろっと出た舌の感じがとても良いです。見ている人もつられて笑顔になってしまいそうです。ひまわり畑を背にしているのも色合いといいモチーフといい完璧ですね!ワンコの胸元あたり、筆の跡が残っている感じが見てわかると思いますが、こうした筆跡が毛並みのふかふか感を出してくれています。ひまわりの黄色も美しいですね〜オレンジや黄緑が混ざっているのでより黄色の鮮やかさが引き立ちます。空の水色も色のムラが作品全体の雰囲気をと合っていて、かつ油絵らしい魅力があります。油絵製作中はほとんど喋らず、また泣き言も一切漏らさずコツコツと進めていました。そもそも楽しんで描いているのが絵から伝わってくるので、泣き言も何もないのでしょう。ゆうりさんには是非来年も油絵に挑戦してもらいたいですね!


きぬこ・・・比較的早く完成していたのに紹介が遅くなってしまいごめんなさい。まだ4年生ながらこのブラックスワンの顔のデッサンは素晴らしいですね。他の生徒からも白鳥の顔うますぎる!と絶賛されていました。また水の中から透けて見える鯉の描写も上手いですね〜奥の方はサラッと描いて魚影に留めているバランスも上手いです。黒やグレーといった無彩色が画面の殆どを占めているのも珍しいですね。小学生がグレーを使用すると他の色と混ざって汚く見えてしまう危険もあるのですが、きぬこさんにそんな心配は無用でしたね。
こちらも期待して「羽の書き込みが甘い!もっと細かく!」「映り込みの色が変!別の色で!」とついついケチ付けが多くなってしまいましたが、それらに文句を漏らしつつもしっかり反映してくれる辺りきぬこさんの技術力が伺えます。どんどん勉強してじゃんじゃん描いて上手くなっていって欲しいですね。


はるや・・・青い空の中に羽を広げた鷹がパキッと入っている図が痺れるほどクールです。やはりシンプルな画面はその分インパクトがありますね。空の色は3回塗った後に更に最後の最後で「やっぱりこの色は違う!塗り直す!」とこだわって作られています。それだけ塗り重ねただけあって単純な青色ではなく、見れば見るほど味わい深い色合いとなっていますね。撮影の際も思わず唸ってしまいました。メインとなる鷹の翼の形なんかもよく描けていますねー!シルエットだけでもう鷹と分かります。体の色が殆ど黒色でどう描いていったら良いか難しかったと思いますが、黒く見える部分もよく見ると藍色やこげ茶が使われています。ほんのり明るいところはグレーを入れたり、少しクレヨンで描き足したりして翼を描きました。鷹は毎年男子の中で必ず一人はモチーフとして持ってくるといって良いほど人気の動物です。やはり男心をくすぐるものが鷹の造形にあるのでしょうね。








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