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8月, 2022の投稿を表示しています

空間と花

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 大竹です。今回ご紹介させて頂くのは大人クラスの永瀬さんの油彩作品です。 Mキャンバスを使用した縦長の構図が印象的ですね。上半分は大きく空けているので、奥まで広く続く空間を感じさせます。今回も下地のマチエールをしっかりと作っており、廃墟の壁の様な質感があり面白いですね。絵の具で凹凸を作り、さらに上から乾いた筆でこすりつける様に絵の具を塗る事で、凹凸の溝に絵の具が溜まり独特なマチエールが作られます。それにより何ない空間ながらも、どこか退廃的な雰囲気を纏っていますね。 俯いて座る女性の足元には、ぼんやりと発光しているかの様な花が散らばっています。この女性は裸足の様ですね。どことなく死者を感じさせる雰囲気も、そこからきているのでしょうか。画像からでは見えにくいですが、画面右側には細く枯れた木の枝が描かれています、地面の花たちはそこからこぼれ落ちたものなのでしょうか。女性にとって、その花たちはどういったものだったのでしょう。枯れる事なく美しいまま足元に散らばる花々を、拾うでもなく踏みつけるでもなく俯くかの様に見つめ、何か思案しているようです。 モチーフ1つ1つから色々な物語を想像できそうです。皆様はこの女性から何を感じられるのでしょうか?

油彩進捗その2

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大竹です。小学生クラスの油彩の進捗状況をお伝えさせていただきます。 下の画像は9月までかかりそうなじっくりタイプの子の作品。五年生の女の子の作品です。神社の鳥居と、その奥に見える建物を描いていますが、少しずつ色味を変えて描いていっているので離れてみるとなかなか渋くて味のある風合いになっています。本人も勉強好きな知識欲に溢れた子ですので、日々色々なものを吸収していっているのでしょう。 ちなみに、毎年人気の題材は動物ですが、神社も何気に多いように思います。( 去年の神社を題材にした油彩作品 ) そしてお次は来週にはもう完成しそうな子の作品。岡本太郎の母の塔ですね。作者は三年生の女の子です。塔のグレーの色もベタ塗りではなく少しずつ色を変え、空も同じ色の部分がないくらいバリエーション豊富に塗っております。空のうねりもなんだか太郎チックな筆跡に見えてきますね。岡本太郎の作品も毎年1人は必ず題材にしている子がいます。(昨年は 乙女の像を描いている子 がいました)世代を超えて子供の心までも惹きつける太郎の偉大さを、毎年しみじみと感じております。

夜空に浮かぶは

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大竹です。夏といえば花火!幼児クラスでは打ち上げ花火を見ている姿をお絵かきしました。 コロナによりお祭りや花火大会も中止になっている所が多いですが、みんな花火はテレビでも見た事があるようで、それぞれ好きな色と形の花火をクレヨンで描いていきました。打ち上げ花火ですので、顔は見上げているように見えるよう斜め丸の形で描いています。幼児たちにとって斜めの線や形は難しいものですが、マスターするとより絵がぐっとうまく見えます。 花火が描けたら黒い絵の具で空を夜にしていきます。こうしてみんなの絵を並べると大きな花火大会の様ですね! 10分お絵かきの方ではシマウマの絵を描いていきました。頭と身体を首でしっかり繋げ、ふとともは太く大きく描くことで動物らしいフォルムとなります。シマウマが描ければ馬も描けますし、首を伸ばせばキリンも描けるようになるのでおトクなんですよ!笑