自然物と人工物

こうたろう(高1 ミリペン) まほ(専門2年 顔彩) 大竹です。夏休みも終わり、ようやく少し暑さが和らいできたように思います。今回も引き続き学生クラスの作品を紹介させて頂きます。 左の車はこうたろうさんの車シリーズ、今回はペン画に挑戦しました。下書きにも2ヶ月、ペン画入れも2ヶ月とかなり時間をかけて制作しました。油絵やアクリル、水彩に色鉛筆とあらゆる画材に取り組んできましたが、今回はミリペンに挑戦しました。練習として描き始めたので(ここまで時間がかかると思ってなく)あまり良い紙に描いてなかったのが惜しまれます。 ペンでボディの形を搔き出していきますが、線が揃っていなかったり、不均等に入れてしまうと汚く見えてしまいます。こうたろうさんは時間がかかる分、丁寧に作業をしていたのでペン画との相性も良かったのでしょう。光沢の部分は思い切って紙の白をそのまま生かして作っているのもメリハリが効いていて良いですね。シルクスクリーンなどでTシャツにプリントしてもカッコ良さそう? 右の野菜はまほさんの日本画です。和紙をパネルに水張りし、墨で骨描きをしてから着彩していきました。絵手紙にも使われる顔彩を使用して描いたので、夏らしい瑞々しさを感じますね。食べ物を美味しそうに描く上で重要なのは何よりもツヤ!ナスや玉ねぎなど、つるつるとした表皮のものは和紙の白を残しながらテリッテリに描かれています。このハイライトが野菜の瑞々しさ、身が詰まった重みを出してくれています。 顔彩の鮮やかな色合いと野菜の相性も良いですね。顔彩は初挑戦でしたが、画材にあったモチーフを選択していると思います。こうして見てみると野菜のもつ色の豊富さを改めて認識しますね。