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10月, 2022の投稿を表示しています

どこに飛んで行こうかな?

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大竹です。幼児クラスの絵画制作では気球に乗った絵と水浴びをしているゾウを描きました。 制作前にカラフルな気球が沢山飛んでいる写真を見せ、「自分だったらどんな気球に乗りたいかな?」と考えてから描き始めました。丸いバルーンを描いたら下に人が乗るカゴを描き、ワイヤーで繋いで落っこちないようにします。バルーンの色や模様は好きなように塗っていますが、これまた個性的で面白い気球がいっぱいになりました!並べると壮観ですね。 気球に乗ったらどんなものが見えるかな?ワクワクしてきますね! 10分お絵かきの方では水浴びをするゾウの絵を描きました。大きな体と太い足、お腹はしっかり空けてバランスを取って描いていきます。水浴びというよりも消火の放水の様な勢いのある水しぶきになっているのもまた微笑ましいですね。表情も穏やかでなんとも愛らしいです。 来月の制作もどんなものを見せてくれるのか楽しみですね。  

学生クラスのそれぞれ

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大竹です。本日は学生クラスの作品をご紹介させて頂きます。 ナツキ(左上・パステル)・・・新しく趣味を始めようと、高校1年生時にパステルを訪れました。デッサンから油彩、色鉛筆など様々な画材に挑戦し、3年生になってからは入試に向けて自己アピールのためのポートフォリオ作りとして、これまで制作した作品を編集しました。趣味として初めた制作がそのままポートフォリオ作りに活かされてラッキーでした。無事入学も決まり、今度は特待生枠を得るための準備を始めるため先月で退会しました。猫のパステル画は最後の作品です。写真を元に制作しましたが、猫のふんわりとした毛並み、窓から入る柔らかな自然光などパステルの風合いを活かして見事に表現しています。クレヨンよりも柔らかく、色鉛筆よりもしっかりと色がのるパステルはこうした動物画にもぴったりですね。 新しい環境でも頑張ってください!応援しています。 マホ(左下・和紙とアクリル)・・・普段は学校の課題を制作しに通っていますが、一時期は手が空いた為立体物に挑戦する事にしました。紙粘土で原型を作り、新聞紙と和紙を貼り付けていき、途中で中の紙粘土を抜いたらまた和紙を貼り付け…と3ヶ月の時間をかけて完成しました。ニスで仕上げたのでぱっと見は陶器の置物の様です。帽子は後付けでくっつけています。 原型の紙粘土の時点でもフィギュアとしてこのまま色を塗っていっても見栄えのする出来栄えでしたが、張り子にしてよかったですね!原型から色ぬりまでの丁寧な仕事ぶりは、学校でよく制作物が参考作品になる彼女の制作姿勢が垣間見えた様に思います。 ミサキ(右・鉛筆デッサン)・・・「道具を使う手」を題にアトリエにあるトイレスタンプを選択して描いていきました。まだトイレの陶器の描き込みが甘く弱々しい・人差し指が小さすぎ、スタンプのデッサンの狂いなどはありますが手前から奥へ向かうスタンプの構図に工夫が見られます。一番メインとなる部分を決め、それを目立たせるための演出の工夫と、色が中間色でまとまってしまっているので、より黒い色を使うなど鉛筆の色の幅を増やしていけると良いですね。 発想や課題の意図を汲む力は悪くありませんので、それに技術が追いついていって欲しいと思います。これからも特訓・練習を積み重ねていって欲しいですね。

小学生油彩2022!part3

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  大竹です。日が落ちるのが早くなってきましたね。いよいよ今年も終盤だと思うとなんだかもの寂しくなってきますね。 さて、今回は3年性の油彩作品をご紹介させて頂きます。 はるみ(左上・3年)  昨年の油彩 は海へと続く小道の風景でしたが、その続きのような場面ですね(服装が同じだから本当に続きの場面かな?)。奥へと続く岩の道と、その上を歩くお父さんとはるみさんが描かれています。昨年と比べ、色使いが落ち着いたように思えます。ばちばちっとした明るい色から、少し鈍い色でまとまっているので大人っぽい色合いになりましたね。ああはるみさんも成長して大人になってしまうのか…とこっそり寂しく思っておりましたが、手前の砂浜の塗りは(途中で飽きてしまい)海と比べて適当になっているあたり、ああまだ3年生らしさが残っていた!と内心ホッとしたりしておりました。笑 その適当に選び、塗られた色合いもなんとも言えぬ魅力に満ちているのですから、大人からすると羨ましい限りです。 父親について行くはるみさんの背中からは海への高揚感、ウキウキしている様子が顔が見えなくとも伝わって来るようです。場所は存じませんが、私は見ているとなんだか江ノ島に行きたくなってきてしまいます。 あん(右上・3年) その特徴的な丸い屋根の骨組みから、広島の原爆ドームである事が直ぐに分かります。手前には鮮やかな花畑が広がっており、建物の人工物と花の自然物・広島を焦土にした戦争の傷跡と再生した自然、といった対比があり、本人が意図して選んだのかは分かりませんがメッセージ性の強い題材であるでしょう。 焼け焦げ、朽ちかけている建物の色づくりは大人顔負けですね。薄汚れたレンガや古びた石壁の質感がよく表現されています。油絵はこうした汚れを描くのに向いている画材でありますので、モチーフとしても相性が良かったですね。手間の花々も最初は単調な赤でしたが、途中から光が当たって明るい部分や影になっている部分の色を加えていっています。元の写真が花を細かく描くには難しい写りでしたが、細かく描かずに色の塊で描かれた事でメインとなる原爆ドームはより引き立つ様になっています。 本人はまだ3年生ながら、時折既に人生を1周した大人の様な落ち着きを見せる事があり、将来自身が描いたこの絵を見た時にどう思うのかとても気になります。高校生くらいになったら是非コメントが欲...

小学生油彩2022!part2

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大竹です。引き続き小学生の油絵のご紹介をさせていただきます。今回は全て3年生の作品です!低学年と高学年の境目である3年生は、技術の向上の兆しが見えてきています。4年5年と学年が上がる毎に、その実力がさらにアップしていく事でしょう。しかしそれは、幼い頃にしか描けないであろう自由な線や色使いが失われていく事でもあります。今の内にしか見られない子供特有の魅力的な作品をお楽しみ下さい。 なゆ(上段左・3年)映画インディ・ジョーンズの舞台でも有名なヨルダンのペトラ遺跡を描いています。切り立つ岩壁を削って作られた遺跡の色を表現する為、赤茶色系の色をふんだんに使っていきました。その色の風合いがなんとも味わい深く、また無機物の建物から愛らしさの様なものさえ感じられます。地面は白で塗られているのも遺跡の茶色と相まってすごくおしゃれですね!こちらを向いて写っている赤い服の人が真ん中に入れられた構図も大胆で面白いです。(幽霊がこちらを見つめている様にも見えるちょいホラーっぽいのも…笑)細部はクレヨンを使用しましたが、油絵の具によってできた凹凸にクレヨンが引っかかる事でできた掠れた線もまた絵にマッチしていて、選んだ題材も油絵にぴったりでしたね。しかし、小3にして遺跡に魅力を感じるとは…シブい!なゆさん、中高生になったら廃墟も好きになりそうだなあ。 しおん(上段真ん中・3年)海岸を歩く幼い頃の自分の写真を元に制作しています。エメラルドグリーンの海と赤い服の対比がいいですね〜。向こうへ歩く姿も、まだ足取りがおぼつかない小さな子供の動きまで見えてくる様です。影の形も良く観察して描いけていますね。波が寄せてくる様子や、海の浅い部分と深い部分を色の濃淡で表現されており、見ていると優しい波の音が聞こえてくるようです。空の大きな雲も上は光が当たり明るくなり、下は影でグレーになっているので立体感もバッチリです。何より画面全体に濁った色がないのが素晴らしいですね。色の塗り方から作者の丁寧な制作が感じられます。普段は黙々と職人の様に制作に向かっている為、かなり大人っぽく見えています。(この記事を書いている今もまだ3年生だった!と毎回驚いてしまいます)作品からも、小学3年生らしい子供らしさを残しつつも、普段あまり口に出さない事を色々考えているんだろうなあと感じます。 こはる(上段右・3年)・・・岡本太郎の母の塔...