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8月, 2021の投稿を表示しています

夏休みの思い出

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  大竹です。夏休みももう直ぐお終いですね。中にはコロナの影響で延長されている所もあるようですが、長いお休みも終わってしまえばあっという間だったでしょう。 幼児クラスでは、夏休みの思い出をテーマに絵画制作を行いました。普段は同じものをみんなで一斉に描きますが、今回はみんなそれぞれ違ったものになります。一人一人に夏休み楽しかった事を聞き、講師の方からこう描いたらいいんじゃない?と構図のアドバイスをし、それに沿って描いていきました。大きな画用紙に描いたので、ひと塗りするだけでも大変!背景は水彩絵の具で塗ってカラフルに仕上げました。みんなそれぞれの夏休みが伝わってくる、賑やかな画面になりました♪温泉、いいなー。

小学生油絵紹介2

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  左から かほ(水彩画・1年)/はるみ(2年)/あやと(水彩画・1年)/れいき(2年) 大竹です。引き続き小学生油絵のご紹介をさせて頂きます。こちらも1〜2年生の作品です。緑系の作品でまとめてみました。作品についてと作者の普段の様子、性格等を交えてご紹介させて頂きますので、合わせてお楽しみ下さい。 かほ・・・パステルにはお喋り好きな女の子が多いですが、その中でも彼女はよく喋りよく人の話を聞いています。今回はキャンバスに水彩で描いていきました。フクロウの細かい体毛の色や、後ろの木々の葉っぱの色なども水彩で塗った後、更にクレヨンを使用してしつこくねちっこく追っていきました。元の写真は昼間に撮られたものでしたが、夜行性のフクロウらしく夜の空に塗りつぶしています。下地が赤なので、夜空やフクロウの黒と相性もよく、緑もより鮮やかに見えてきますね。 制作中は少し描き進める毎に「これでいい?次何どこやればいい?」と進め方に不安があるようですが、「塗り残しがある!ここのこの色が描けてない!もっと細かく!」とコチラのしつこい指摘にもにもめげずに取り組むタフさがありますので、堂々と自分が思うまま描いて行って欲しいと思います。 はるみ・・・普段はのほほんとした擬音が似合う穏やかな彼ですが、その性格が絵にも表れていますね。もう元となった写真も超良かったです。カラッと青い空と海にお父さんと一緒に向かっていく後ろ姿の写真だったのですが、光と陰のメリハリが綺麗に入っていたので、油絵でもそのあたりをしっかり描いています。日陰にはグレーに青を混ぜているので、隣り合う地面のイエローを引き立てより強い日差しを感じる事ができます。海の青色も微妙に色を変え、周りの緑にもクレヨンで色を足して密度を高めています。この日陰の道の先に横に広がる海と抜けるような青空が待っているのだと思うと、なんだか夏休みを前にした時のワクワクした気持ちになってきますね。もう大人の方は見るだけで幼い頃の夏の思い出が蘇ってくるのではないでしょうか?思わずホロリと泣けてきそうです。 あやと・・・コチラも水彩画の作品です。シンプルながら、虫の持つ工業製品のような規則正しい形、動物は持ち得ない青の体色の美しさが非常に引き立つ1枚となっていますね。エメラルドゴキブリバチという名前に相応しい光沢を持つ一方、ゴキブリを捕獲・脳に毒を送り込み...

小学生油絵紹介1

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左上 るい(1年)/右上 あすか(2年) 左下 りつか(2年)/下段真ん中 たかのぶ(2年)/右下 あん(2年) 大竹です。小学生クラスの油絵が続々と完成してきましたのでご紹介させて頂きます!今回は1〜2年生の作品です。 るい(左上)・・・シャチがプールの中から飛び出す様子がダイナミックに描かれています。勢いよく上がる水しぶきの描写からはザバァン!と音まで聞こえてきそうです。るいさんは幼児の弟を持つお兄さんですが、作品からもお兄さんらしい堂々とした、逞しさをも感じますね。水面はただ青で塗るのではなく、白や緑、黒といった色も織り交ぜて塗っているのが素晴らしいですね!まだ1年生だと水彩絵の具にすら慣れていないと思いますが、よくぞここまで描いてくれたっ!と先生は拍手喝采せずにはいられません。こんな良い絵を見せたら、弟のゆうさん(幼児クラス在籍)も僕も油絵やりたい!!ってなっちゃうね! あすか(右上)・・・普段は人見知りせずハキハキと喋るあすかさんですが、油絵の方はのほほんとした穏やかな風景になっています。雲の形がまた絶妙で可愛らしいですね〜…このゆる〜い雲が作品全体の雰囲気を作ってくれています。幼児クラスの時からパステルに通っているので、色の観察力がしっかりしており、空と海の青色もそれぞれきちんと違った色を使っています。絵の具の後にクレヨンでも海や砂浜に細かく描き込みをしているので、パッと見はシンプルながらよく見てみると細かい部分にまで仕事が行き届いています。子供らしい鮮やかな色で描かれたこの作品を家に飾れば、それだけで雰囲気が明るくなりますね! りつか(左下)・・・こののほほんとしたワンコの顔!ニッコリと擬音まで聞こえて来そうな目にペロリと垂れた舌、最高ですね。大人クラスの方も絶賛されていました。もう良すぎて言うことなし!恐らく自分の飼い犬をモデルにしていたのだと思いますが、作者のワンコに対する愛もひしひしと感じられますね。彼女は授業中もおしゃべり大好きで、いつも常に口が動いています。でも喋りながらも手を動かせる人なので、油絵は全生徒の中で1番早く完成しています。彼女がいるだけでパッと周りの雰囲気も明るくなるので、将来は先行き不安な日本を明るくしてくれ〜!とひっそりと期待しております。りつかは今回油彩セットを購入していましたが、この1枚で白い絵の具のチューブを使い切るほ...

お休みです

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 幼児クラス クワガタ 夏休みも終わりに近づいてきましたね。夏休みがなくなった今でも、8月の後半になってくると無性に寂しさを感じます。学生達の話を聞いていると、殆どの子が宿題を既に終えているそうで、夏休み明けの最初の授業日(提出日)まで粘って取り組んでいた私は感心するばかりですした。 アトリエパステルは21日〜23日までお休みとなっております。お問い合わせ等ございましたらメールにてご連絡下さい。 (📧 atelierpastel0919@gmail.com) 休み明けには小学生クラスの油絵をご紹介させて頂きますので、お楽しみに!

みずみずしい赤

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  まるで梅雨が戻ってきたかの様に連日雨が続きますね。4年以上使用しているお気に入りの傘はそろそろ限界が迫っている様で、最近は新調する傘について考えています。 さて、幼児クラスでは朝顔とスイカの絵を描きました。スーパーでカットされたスイカの瑞々しさに惹かれ、そのままモチーフとして採用する事にしました。皮やタネはクレヨンで描き、果肉部分を水彩絵の具で塗っています。目の前の本物のスイカに食欲をそそられながら描いたためか、みんなとても美味しそうに描けていますね。 そのあとは朝顔を描きました。自宅で育てている子も多く、身近なものでしたので色や形のイメージもし易かったのでしょう。支柱に絡むツタもしっかりと描いています。 来週の土曜・日曜・月曜は教室はお休みです。

お皿の形をした鉱石

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先日、ジャン・ピエール・コヒュートの作品が横浜の高島屋で販売されると知り、画材の調達がてら足を運んで来ました。紹介記事▶︎( https://www.fashion-press.net/news/76616 ) 鉱石がそのまま皿の形を取ったかの様な模様は、釉薬をゆっくりと覚ます事で現れるそうです。元々鉱物収集を趣味としていたので、鉱石と同じ”萌え”を感じ思わず2点を持ち帰っておりました。白色のものは、毎回人気ですぐ無くなってしまうそうで、お一人様2点までという制限付き。 バイヤーがコヒュートの作品に惚れ込み、フランスまで直々に交渉しに行ったとか。釉薬の結晶の花には、一目惚れしてしまうのも頷ける魅力がありますね。

夏といえば!

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  大竹です。幼児クラスでは夏の風物詩、花火をテーマに制作をしました。10分お絵描きでは手持ち花火を楽しんでいる自分を横向きに描き、黒い水彩絵の具で周りを塗っていきました。このご時世ですから、今年は花火をしたという子はいなかったのですが、楽しそうな様子が絵から伝わってきますね。10分お絵描きが終わった後は黒い画用紙に自分を描き、折り紙をちぎって打ち上げ花火を作りました。折り紙を細かくちぎる作業に夢中になる子もいれば、とにかくたくさん貼りたいから急いで貼って折り紙のおかわりを要求する子もおり、こうした制作はそれぞれの性格やこだわりが特に現れてくるので見ていてとても微笑ましいですね。

木漏れ日の明暗差

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長沼 油彩 大竹です。今回ご紹介させて頂くのは大人クラスの長沼さんの油彩作品です。 画面の半分を占めている木漏れ日が今回の作品のポイントとなる部分でした。光の違いを出すため、水色や黄色、ピンクなどを置いた実験的な作品となっています。陰になる部分も緑や青の半透明・透明色を重ね色が作り出されています。影の中にいる子供やはと、丸いオブジェにも影と同じ色をオイルで溶かし薄く重ねる事で木陰の中にいる説明がしっかりとされています。影と光のコントラストを意識する際、明暗差が重要となってきます。下の写真は彩度を0にして白黒に加工させて頂いたものです。 木漏れ日の明暗差が白黒に置き換えてもしっかりと出ていますね。メリハリがある絵は白黒に置き換えても見応えがあります。逆に、刺激の少ない柔らかい雰囲気にしたい場合は、この明暗差を少なくすれば良いですね。一度白黒で画面を作り、そこから色を乗せていくグリザイユ技法というものもありますので、興味のある方はそちらにも挑戦してみても良いかもしれません。 長沼さんの作品に戻ります。メインとなる木漏れ日を作っている立派な樹木の方も印象的で、伸びている枝のうねりからも力強さを感じます。手前をしっかり濃く色を乗せたので、奥の明るい風景も美しく視界に入っていきます。奥の丸いオブジェの配置も良いですね。自然物や影と光といった形が柔らかいもの・不定形なものの中にこうした人工物の重たいものがドンと入る事でメリハリにもなっています。空がほぼ葉に隠れていますが、横に広がる画面構成により窮屈さは感じさせず、むしろ画面の外の広がりも感じさせてくれます。 このご時世、こうした何気ない穏やかな風景がなんだか恋しくなってきますね。観る人のそうした気持ちも上乗せされて、鑑賞時の感情もより深い味わいになっていくようです。