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9月, 2021の投稿を表示しています

小学生油絵報告7

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左上 ことみ(5年) 左下 ななみ(5年) 右上 まゆ(5年) 右下 そのこ(5年) 大竹です。小学生油絵報告も7回目になりました。アトリエの壁一面を埋めていた油絵も無くなっていき、少し寂しさを感じます。アトリエの壁が寂しくなった分、持ち帰られて壁に飾られた油絵たちは各家庭の生活を彩ってくれているのでしょう。 ことみ(5年)・・・なんとも言えぬ顔のタツノオトシゴや奇妙な形のサンゴ、シマシマの尻尾のようなものと全体的に不思議な魅力のある作品になっています。最初は色が単調だったのですが、似た色を少しずつ変えながら塗っていく様手本を見せたところ、すぐに理解して実践していました。色のつぶつぶを固めて作った様なサンゴからはザラザラとした質感を感じられ、海から差し込む光を受けてキラキラ輝いている様です。背景の海の青色も、左下から右上にいくにつれ明るくなるグラデーションを作り、少し塗りムラがあることで画面を上手く埋めてくれています。タツノオトシゴの色合いも綺麗ですね!青と黄色は補色の関係となっているので、より鮮やかに見えてきます。流されない様に尻尾でサンゴに巻きついている様子も面白いですね。これを描きたいと選んでくるセンスがまた良いです。 ななみ(5年)・・・可愛い物好きで、現在はたれパンダにハマっているそうです。柔らかくポテッとした物が好きなのでしょう、こちらのうさぎも似た雰囲気を感じます。毛は場所によって細かく色を変え、クレヨンでも書き足して毛のふわふわ感を出しています。触った時の感触が見ただけで伝わってきますね。毛のある動物は可愛らしさとふわふわ感が出ればもう”勝ち”ですね。背景の緑も美しいですね〜キラキラと輝く宝石の様にも見えますし、木漏れ日の様にも見えてきます。ボールのピンク色も効いていてバランスが良いですね、サインが水色に入っているのもアクセントになっています。色の感覚も良いので、もっと自信を持って良いと思います。 ちなみにななみさんとことみさんは双子の姉妹です。一卵性なので顔も声もそっくりなのですが、二人とも全く違う物を描いていて面白いですね。ただ、二人とも絵の中に同じ生き物がきょうだいのように2匹いるのは興味深いところです。 まゆ(5年)・・・人の肌の色づくりが上手いですね〜!肌の色となると、クレヨンのペールオレンジの様な色で塗ってしまうことが多いのですが、まゆさ...

今年のお月見は21日!

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  大竹です。来週21日はお月見ですね!幼児クラスでは一足先にお月見の紙工作を行っていました。 まずは黄色い紙をまんまるに切って画用紙の上の方に貼り付けます。その後に緑の紙をちぎって地面に貼り付けていくのですが、こうしたちぎり絵の作業はその子の性格がよく現れるので見ていてとても面白いです。細かくちぎってバラバラに貼る子もいれば、大きくちぎって隙間なく貼る子もそれぞれ魅力的ですね。別紙に満月を見ているうさぎの後ろ姿を描いたら切手貼り、ススキも側に添えて貼ります。最後は月で餅つきをしているうさぎのシルエットを描いて完成です!作業工程が多く少し手間のかかるものでしたが、みんな最後までバテずに作る事が出来ました。 是非おうちに飾ってうさぎたちと一緒に中秋の名月を楽しんで下さい♪

小学生油絵紹介6

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左上 こはる(2年)/右上 ゆうり(2年)/左下 きぬこ(4年)/右下 はるや(3年) 油絵報告も6回目になりました。今回は2年〜4年生の作品です。 こはる・・・とても可愛らしい花壇の絵は、作者を知る私からするとこはるさんっぽい!と思います。小さくも元気に沢山咲いている花からは元気をもらえそう。本人は意識してやったのではないのでしょうが、この花や葉っぱの大きさと配置のバランスがリズミカルですごく面白いですね〜。ちょこっと赤い花が差し込んであるのもおしゃれです。葉っぱの緑も最後の方に改めて塗り直しをしたのですが、黄緑が入ってより明るい画面になりました。白い花びらも真っ白ではなく、ほんのり黄色や水色が混じっているのも魅力的です。黄色いサインも差し色になっていて完璧です。もう言うことなしです。元々の写真が主役の花が目立ちにくい構図でしたが、油彩作品にする事でこんなに化けるとは…。家に飾ってあったら癒しになる事間違いなしです。是非家の目立つ場所に飾って遊びに来た人にも見せびらかしちゃって下さい♪ ゆうり・・・ りつかさんのワンコ も凄く良かったですが、ゆうりさんのワンコもまた可愛らしいですね〜!芝犬の人懐っこい顔やぺろっと出た舌の感じがとても良いです。見ている人もつられて笑顔になってしまいそうです。ひまわり畑を背にしているのも色合いといいモチーフといい完璧ですね!ワンコの胸元あたり、筆の跡が残っている感じが見てわかると思いますが、こうした筆跡が毛並みのふかふか感を出してくれています。ひまわりの黄色も美しいですね〜オレンジや黄緑が混ざっているのでより黄色の鮮やかさが引き立ちます。空の水色も色のムラが作品全体の雰囲気をと合っていて、かつ油絵らしい魅力があります。油絵製作中はほとんど喋らず、また泣き言も一切漏らさずコツコツと進めていました。そもそも楽しんで描いているのが絵から伝わってくるので、泣き言も何もないのでしょう。ゆうりさんには是非来年も油絵に挑戦してもらいたいですね! きぬこ・・・比較的早く完成していたのに紹介が遅くなってしまいごめんなさい。まだ4年生ながらこのブラックスワンの顔のデッサンは素晴らしいですね。他の生徒からも白鳥の顔うますぎる!と絶賛されていました。また水の中から透けて見える鯉の描写も上手いですね〜奥の方はサラッと描いて魚影に留めているバランスも上手いです。...

小学生油絵紹介5

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左上 そら(5年生)/右上 かのん(5年生)/左下 かんな(5年生)/右下 りんか(5年生) 大竹です。急に涼しくなった為か、今週は体調を崩してお休みの子も多かったですね。また暑くなるそうですので、寒暖差にはお気をつけて! 小学生油絵紹介も5回目です。こちらはパステルでも古参の女子4人です。 左上 そら・・・愛猫のみかんちゃんは19歳の長寿猫さんだったそうで、ご家族の希望もあり今回の油彩で取り組みました。ころんと寝転がった愛らしい表情は、長年一緒に過ごした家族のそらさんにしか描けないものなのでしょう。やはりペットを描く際は何よりも愛情が必要なのだと分かりますね。毛並みのもふもふ感を出すために絵の具をべったりたっぷりのせていきました。触るとフワっとしているんだろうな、という感触が見るだけで伝わります。思わず撫で回したくなる様なかわいさです。白い毛の部分には、黄色やオレンジ、黄土色といった色を少しずつ混ぜながら筆をポンポンと叩く様に塗ってあるので、とても綺麗に見えますね。 そらさんはいつもアトリエには1番乗りで来ています。のですが、スイッチが入るまでが長く、絵の具の準備が終わる頃には後から来た子が塗り始めています。もしかして、スイッチが入るまでの時間を考慮して一番乗りで来ているのかな…?とこの文を打っているときに思いました笑 右上 かのん・・・こちらもペットの文鳥ちゃんを油彩で描きました。制作中は油絵の具の扱いに苦戦しており、「油絵向いてないかも…」とポツリと漏らしていたのを覚えています。おそらくかのんさんは水彩向きのタイプだと思います。(水彩は失敗しても戻せないから、計画を立てて進めるのが得意な人向け、油絵は失敗してもやり直しがしやすいから失敗を恐れない人向け)それでもよくここまで描ききりました。講師の説明もよく聞いて制作にも反映させていたのが見て分かります。しかし文鳥の形もうまいですね〜見たものを正確に描くためには目が大事ですが、かのんさんは普段家でも絵を描いているそうなので目が鍛えられているのでしょう。文鳥の白もただ真っ白ではなく、別の色を混ぜられています。絵の具そのままの白を使うと白色が強くなりすぎてしまうので、ちょうど良い色合いだと思います。指の色もいいですねぇ〜ここまで色々な色を作れるのは流石高学年と言うところですね。これからもどんどん制作を続けていって欲し...

小学生油絵紹介4

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左上 なゆ(2)/右上 かりん(4)/左下 水彩 ちはや(2)/右下 かれん(1) 大竹です。引き続き小学生の油絵をご紹介させて頂きます。 左上 なゆ・・・入会したての彼女ですが、非常に繊細な色使いをしています。本人も真面目にコツコツと制作を進めていくタイプです。その姿はまるで職人のよう。山々の緑も何度も色を重ね、少しぼんやりとした印象になってしまった所には黒を入れてキリッと引き締めています。しかし、雪の表現が素晴らしいですねー!単純な白ではなくグレーや青色も入っていて、塗り方もキャンバスの布目でかすれた部分もあったり、逆に厚く盛っている部分もあったりで、油絵らしさがとてもよく出ています。人や建物、動物といった主役になるモノがいない、素朴な風景ながらもこんなに良い味を出すなんて…まだ2年生なのが末恐ろしいです。沢山描かないで魅力的に仕上げるのは、実はかなり難しいのです。サインのオレンジも良いアクセントカラーになっていますね。実に味わい深い一枚です。 右上 かりん・・・制作中は色が汚く濁ってしまう事が多く、「そんな色じゃゲロだ!ヘドロだ!次ゲロ色にしたら許さん!!」と何度も色の作り直しを命じられても「え〜?へへっ、すいませ〜ん笑」とケロッとしておりました。その明るさとお調子の良さから、お喋りの輪の中心になる事も多く、特に後輩のちびっ子達に慕われています。最初は濁った色を置いていた為か、完成した綺麗な色の隙間からうっすら覗くその濁り色が、今は絵に深みを与えている様にも見えていきます。甘いキャラメルに相反するしょっぱい塩を入れる事で、より甘さが引き立つ塩キャラメルの様な効果になったのでしょうか…運のいい奴め笑。画面上下に濃い色を入れ、キツめのグラデーションを作る事で目を引きやすくなっています。主役のワンコ達も可愛らしいですね。顔は中々納得がいかなかった様で、何度も描き直していました。もういいんじゃない?可愛く掛けてるよ、といっても「まだ変だよ!直す!」と頑固で粘り強い一面もあるかりんさんでした。 左下 ちはや(水彩)・・・ちはやさんも黙々と職人の様に、しかしマイペースに制作を進めていました。このリスもそこはかとなくちはやさんに似ている様に思います。今回は水彩画でしたが、油絵に負けず劣らず色を重ねています。特にリスの背中の辺りの色合い、素晴らしいですね!黄色や茶色、オレンジ...

小学生油絵紹介3

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左上 ゆい(3年)/左下 りくと(4年)/右上 むつみ(3年)/右下 ゆうか(3年) 大竹です。先週に続き、小学生クラスの油絵をご紹介させて頂きます。今回は3〜4年生の作品です。 左上 ゆい・・・たった12色の絵の具セットでよくぞここまでの青の色幅を作った!と拍手喝采せずにはいられません!持参した参考写真の微妙な色の変化を細かく捉え、色作りに反映させています。油絵歴の長い大人クラスの方も、「なんて美しい色なんでしょう!!見習わなくては!!」と大絶賛でした。青色だけではなく、海底には緑色を混ぜエメラルドグリーンで塗っているのも良いですね。画面上はあえて黒のみで塗りつぶす事で全体が引き締まり、よりイルカや海底の色が綺麗に見えてきますね。ピンクのサインがアクセントカラーとしても効いていてバッチリです。ゆいさんは右下の作者ゆうかさんととても仲良し。いつも二人で楽しそうにおしゃべりしています。おしゃべりしながらでもこれだけ素晴らしい物を描きあげてしまうのですから、誰も文句を言えませんね。 左下 りくと・・・りくとさんは 油絵2枚目のチャレンジ です。今回は立体感や形というよりも、夕焼けの色合いの美しさをどれだけ表現できるかが課題でした。最初は黒色を使った筆で赤や黄色を混ぜて色が濁ってしまい、画面が汚くなってしまい苦戦しておりましたが、諦めずに何度も何度も色を重ねてこの夕焼けの空を完成させました。夕焼けはどこか寂しさを感じさせる風景でもありますが、りくとさんの空からは「まだまだ楽しい夜はこれからだぜ!!!」と言わんばかりにエネルギッシュ!かつパワフルです。黄色で入れられたサインももー素晴らしいですね。RIKUTOのIやTの縦線が画面端まで届いているのが作品全体の雰囲気とマッチしています。毎回授業後に作品は壁に掛けて置くのですが、りくとさんは壁に掛かった自分の作品を必ずチェックして、「なかなか綺麗にできた!でもあそこがイマイチだから、来週はそこを直そっと!」と次回の課題を自ら設定しており関心させられました。   右上 むつみ・・・油絵制期間に入会したので、油彩が初作品です。画面に大きくモルフォ蝶を入れ、まるで昆虫標本のような作品ですね。光を反射する青い羽根は油絵の具で作るには難しかったと思いますが、青色は全て同じにせずに色を変え、光沢や模様はクレヨンで更に書き込んでいます...