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人を想う

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  大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、永瀬さんの油彩作品です。 ある故人を想い描かれたそうで、真ん中の女性の周りには沢山の人が集まっています。 中心の女性を自身に見立て、頭の中にある記憶を思い起こしているイメージで描かれているそうです。中には楽器を持っている人も見受けられます。右手前に写真を持っている人が居ますが、その写真の方を想い人々は集っているのでしょう。中には楽器を持っている人も見受けられます。楽しげにも見えるその様子から、故人の生前の人となりが伝わっってきますね。 また、女性の瞳に注目してみますと、右目だけ右を向いています。絵画や映像、漫画などにおいて、右側は過去・左側は未来へ時間の流れを表すそうです。過去を表す右目が右側を向いているのも、過去を思い出し、見つめているのでしょう。 背景にはスポットライトが設置され、紫色のライトが点灯しています。明るくしているというよりも、むしろ暗くなっている逆転したライトは一体?人の頭の中ですから、現実とは違うという演出なのでしょうか。永瀬さんの作品は、絵画を読み解く楽しさもありますね。永瀬さんは自身の記憶や感情をテーマに描かれることが多く、その作者の頭の中を覗かせて頂いているからでしょうか?是非みなさんも、作品から作者や物語を読み解いて見てください。

自然物と人工物

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          こうたろう(高1 ミリペン)      まほ(専門2年 顔彩) 大竹です。夏休みも終わり、ようやく少し暑さが和らいできたように思います。今回も引き続き学生クラスの作品を紹介させて頂きます。 左の車はこうたろうさんの車シリーズ、今回はペン画に挑戦しました。下書きにも2ヶ月、ペン画入れも2ヶ月とかなり時間をかけて制作しました。油絵やアクリル、水彩に色鉛筆とあらゆる画材に取り組んできましたが、今回はミリペンに挑戦しました。練習として描き始めたので(ここまで時間がかかると思ってなく)あまり良い紙に描いてなかったのが惜しまれます。 ペンでボディの形を搔き出していきますが、線が揃っていなかったり、不均等に入れてしまうと汚く見えてしまいます。こうたろうさんは時間がかかる分、丁寧に作業をしていたのでペン画との相性も良かったのでしょう。光沢の部分は思い切って紙の白をそのまま生かして作っているのもメリハリが効いていて良いですね。シルクスクリーンなどでTシャツにプリントしてもカッコ良さそう? 右の野菜はまほさんの日本画です。和紙をパネルに水張りし、墨で骨描きをしてから着彩していきました。絵手紙にも使われる顔彩を使用して描いたので、夏らしい瑞々しさを感じますね。食べ物を美味しそうに描く上で重要なのは何よりもツヤ!ナスや玉ねぎなど、つるつるとした表皮のものは和紙の白を残しながらテリッテリに描かれています。このハイライトが野菜の瑞々しさ、身が詰まった重みを出してくれています。 顔彩の鮮やかな色合いと野菜の相性も良いですね。顔彩は初挑戦でしたが、画材にあったモチーフを選択していると思います。こうして見てみると野菜のもつ色の豊富さを改めて認識しますね。

制作の足跡

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黒瀬 水彩画(2月制作・4月制作) 大竹です。今回ご紹介させて頂くのは大人クラスの黒瀬さんの作品です。 とても勉強熱心で、水彩の風景画から始まり人物の練習(クロッキー)やクレヨン画まで様々な題材に取り組まれています。今回はその中からいくつかピックアップしてご紹介させていただきたいと思います。 まずは上画像左の作品。エストニアの町並みを水彩で描いています。少し古ぼけた石畳の道が奥へと続き、脇には柔らかな風合いの黄色い建物が並んでいます。そのさらに奥にはアレクサンドル・ネフスキー大聖堂が見えていますね。石畳やレンガの細かい描写から逃げずにしっかり描ききっており、密度の高い1枚となっています。水彩画は色を重ねすぎると濁ってしまいますが、それもなく透明水彩絵の具の美しい色合いが引き出されています。 大通りではなく、人通りの少ない路地裏っぽい場所のチョイスも良いですね! そして隣の風景画は、先ほどのエストニアの町並みから2ヶ月後の作品です。比べると、色に深みが増しているのが分かります。また、絵の具の濃淡で雲の立体感を表現したり、風景の奥行きも作られています。混色で作れる色幅も増えたのでしょう、あえて燻んだ色合いを入れる事で(奥の森の木々など)、空や手前の地面の鮮やかな色がより引き立っていますね。 雲は紙の白を残して描いた部分と、メラニンスポンジ(激落ちくん)で擦って作った部分が混在しています。雲が厚く膨らみのある部分と、薄く消え入りそうな部分を上手く描き分けられていますね!建物の陰影もよく捉えられており、明暗によるメリハリが生まれています。画材の扱いにも慣れてきているのが伝わりますね。  黒瀬 (クレヨン画 6月制作・水彩画 8月制作) 3枚目のレモンの作品は硬いボードにクレヨンで描かれています。水彩とはまた違った素材ですが、ボードにもともと色がありますのでクレヨンにも相性が良い支持体ですね。瑞々しいレモンに若い葉っぱ、それらを空の青色がまとめ上げています。シンプルな画面な分、色の混色やタッチに工夫が見受けられますね。背景の青は単調に塗るのではなく、筆跡の方向や色合いを変化させています。レモンは陰影を描写する程度に留めた分、葉は何色も色を重ね、葉脈まで細かく描写されています。全体的に粗密のバランスが上手く取られていますね。 周りはマスキングテープで保護していたので、ボードの色...

学生の油絵

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左から かんな/りんか/ことみ(全員中1) 大竹です。今回は学生クラスの作品をご紹介させて頂きます。 全員小学生クラスからの繰り上がりで友達同士なので、金曜クラスはいつも賑やかです(うるさ過ぎて叱られる事も多々あり)今回は全員油絵です。 かんな・・・3月の小学生クラスのカリキュラムが水彩での名画模写だったので、学生クラスに上がった後も油絵で新たに模写を始めました。偶にアトリエがある日だということを忘れてしまううっかりな部分もありますが、実はパステルでは小学生クラスからの最古参の1人です。油絵の扱いは慣れており、模写においても限られた絵の具セットの中でかなりの色のバリエーションを作ることが出来ています。船を1隻描き忘れてしまうウッカリもありましたが、彼女にとっても色づくりにおいて勉強になる1枚だったのではないでしょうか。次は大きな作品にも挑戦して貰いたいですね。 りんか・・・こちらも写真を元に油彩で制作しています。月や海のグラデーションが安っぽい色にならないよう、何度も色を重ねて深みを出していきました。陰の暗い部分も、濃い色を少しずつ重ねて作っています。油絵の具が得意とするグラデーションもうまく作りあげ、夕日と夜がせめぎ合う僅かな時間を表現しました。その境目に潜っていく鯨はどこへ向かっているのでしょうか。彼女の中で拘りややりたい事はしっかりしていますが、中々それを思い切り出すのは恥ずかしいのか自信がないのか、描くものをセーブしている印象があります。1枚1枚手を抜かず制作し、どんどん自信をつけていって欲しいと思います。 ことみ・・・元々小学生クラスに所属していましたが、一旦退会した後に再びカムバックしてきました。復帰後の最初の1枚です。自分のペットの犬をモデルに描いていきました。長毛の犬だったので、何度も色を塗り重ねてボリュームを出しています。全体が茶色系の色ばかりになりそうだったので、カーペットに差し色を入れて調整していきました。可愛らしい顔を表現する為、何度も表情を描き直しています。まだ若い子犬なのでしょう、あどけない表情を上手く描く事が出来ました。 「ここどう描けばいいの?」と聞いてくる割には、説明をした次の瞬間には聞いていないのか忘れっぽいのか、「で、どうすればいいんだっけ?」と聞いてくるのでその度に私の怒りを買い「同じ事2回も言わせるな!聞いてないならもう知ら...

白黒でどれだけ色を作れるか

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相澤 鉛筆   大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、大人クラスの相澤さんの鉛筆画です。こちらは写真を見ながら制作されています。 水面の鏡に大きな双子の山と、その間を鷹が飛んでいます。雄大な自然を自由に飛ぶ鳥の自由な姿は観る人に開放感を与えてくれるようですね。空の僅かな色の変化や、雲の柔らかい表情を鉛筆と練りゴムを使い丁寧に追っています。水面に映る山の揺らいだシルエットも美しく、鉛筆の濃さを使い分けて丁寧にグラデーションを作られています。デッサンでもそうですが、白とグレーと黒の限られた色の中でどれだけ色のバリエーションを作れるかがポイントとなってきますね。鉛筆の色の濃さを使い分けたり、消しゴムや練りゴムで消したり擦ってボカしたりと、白黒だけでもかなり変化を作ることが可能です。 見所である山肌もより細かく描写されていますね。陽光が当たっている部分の色合いも美しく仕上がっています。陰になる暗い部分も、単調に真っ黒にするのではなく、黒の中にも細かい色の変化を作っています。それによって画面の中で1番存在感のある仕上がりとなっていますね。主役以外も隅々まで丁寧に仕事が行き渡っており、作者の制作姿勢が作品を通じて見えてくるようです。絵画制作は本当にその人の性格や人柄が表れてくるのが面白いですね。 是非色々な画材や題材に取り組み、制作を楽しんで頂けたらと思います。次回作も楽しみにしております。

ビールなくして人生なし

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柳谷 アクリル 大竹です。今回ご紹介させて頂くのは柳谷さんのアクリル画です。ご友人二人をモデルに制作されています。 𝓝𝓞 𝓑𝓔𝓔𝓡 𝓝𝓞 𝓛𝓘𝓕𝓔の文字にもありますように、お酒好きの二人なんでしょう。大きなビールジョッキに笑顔のサムズアップがなんとも楽しい気持ちにさせてくれます。背景までもがビールカラーで染められており、その反面人物はグレースケールで仕上げられています。身体の奥までアルコールが染み渡っているようですね。 アトリエだけではなく、ご自宅にまで持ち帰って修正を繰り返して制作されていました。乾燥が早いアクリル絵の具は手早く描き進められるのが良いですね。あえて人物をグレースケールで制作されているところも面白く、強調させたいビールがより印象付けられます。 グレースケールで制作していく分、より白〜グレー〜黒の色幅を増やし、単調にならないよう描かれています。顔の凹凸、服のしわ・模様、手の表情といった細部までを白と黒の絵の具で表現していきました。人物、しかも2人とかなり難しい題材だったかと思いますが、よくぞここまで描き切りましたね! 背景の文字も当初はありませんでしたが、頭上の空間を活かしたいと言う事で後から入れられています。フォントもいくつかの候補を検討して選びました。人物は元の写真を白黒に変換して印刷して用意するなど、柳谷さんは制作前の資料の準備をしっかりと行い作業されています。こうした準備(資料集め、取材)は制作する上で非常に重要であり、私も大学では制作よりもその準備に時間を掛けろとまで言われていました。自分が何を描きたいのか、その為には何が必要なのか見失わない為にも参考資料は大事になります。(学生達にも資料を集めてよく見て描くように口を酸っぱくして指導しています) 次回作も楽しみにしております!

ペンギンの身長は?

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大竹です。幼児クラスでは、南極にいる皇帝ペンギンの親子を制作しました。白いクレヨンで氷河を描き、青い絵の具で白い画用紙から形を描き起こしていきます。爽やかな青色が涼しげで夏らしいですね!絵の具が乾くのを待つ間、別紙にクレヨンで皇帝ペンギンの親子を描いていきます。皇帝ペンギンは100cm~130cmにもなるそうで、ちょうど幼児たちの身長と同じくらいの大きさです。そう思うとかなり大きい動物ですね。赤ちゃんでも犬や猫くらいの大きさがあるのでしょうか。そんなペンギンに思いを馳せつつ、色や模様の特徴を捉えて描いていきます。完成したらハサミで周りを切り取り、最初に作った南極に貼り付けたら出来上がりです!  可愛らしい親子が並びました。並べると群れのようですね! ちなみに、寿命も長く20~30年も生きるそうです。何歳で成鳥になるんでしょうね?